photo:Dave Stapleton
米サックス奏者のダニー・マッキャスリンが日本でマスタークラスを開講。日時は2025年9月10日(水)、会場はBAROOM(東京都港区)。今回はビッグバンドのための公開マスタークラスに加え、サックスプレイヤーのためのクリニックも実施。本講のナビゲーターとして、ラージアンサンブル “isles” を率いる池本茂貴と、同メンバーの陸悠も招かれる。
ダニー・マッキャスリンはニューヨークを拠点に活躍するサックス奏者。先端的なプレイヤーとしてジャズ表現を拡張し続ける一方、近年ではデヴィッド・ボウイの遺作『★』の主要メンバーとして注目を集めるほか、マリア・シュナイダー・オーケストラの一員としても活躍。この9月には14作目のリーダーアルバム『ララバイ・フォー・ザ・ロスト』を発表する。
今回のレッスンは二部制になっており、第一部はサックス・クリニック。ダニーが実演を交えながら、サックスの演奏方法、ハーモニーをよりクリアかつ自在に操るためのスキル、インプロヴィゼーション、さらに練習のコツやマイキングのテクニックなどについて講義する。サポートを務めるのは、前述 “isles” のリズムセクション〈海堀弘太(p)、小川晋平(b)、小田桐和寛(ds)〉で、トリオとのインタープレイの極意についても追究。参加者はサックス持参のうえ、課題曲(「All the Things You Are」「Recorda Me」ほか)をプレイしながら指導を受けることができる。
さらに第二部では、慶應大学ライトミュージックソサエティを迎えて、ビッグバンド・マスタークラスを実施。ビッグバンドのメンバーとしてサックスを演奏する際の奏法や極意、アンサンブルとしての音づくりの心得や、魅力的なソロパートを演奏するためのアプローチなど、実演を交えながら解説する。第二部の課題曲は「Hang Gliding(Maria Schneider Orchestra)」「Stadium Jazz(Donny McCaslin)」となっており、本講のナビゲーターを務める池本茂貴、陸悠も演奏に参加予定。
今回のマスタークラスについて、ダニー・マッキャスリンは以下のようなコメントを寄せている。
9月に東京を訪れることを大変楽しみにしています。若手音楽家のみなさんにとって重要なテーマについてマスタークラスを開催する機会をいただき、大変嬉しく思っています。今回のマスタークラスでは、自身の個性的なサウンドを磨く方法に焦点を当てていきます。ハーモニーを効果的に操り、リズム的な表現力を高めるためにはどうしたらよいか、実演を交えながらみなさんと探求していきたいと思います。そして全体的な音楽性やミュージシャンシップを向上させるための練習方法、さらに学んだことを実際の音楽的状況にどう応用するかについても議論していきます。
後半は、慶應義塾大学ライトミュージックソサエティをゲストに迎え、ラージアンサンブルに焦点を当てます。セクション内での自身の役割に対してどのように挑むか、即興演奏とアンサンブル演奏それぞれへのアプローチについて探求していきます。
みなさんのお越しをお待ちしております! 東京でお会いしましょう!
Donny McCaslinʼs Master Class for Sax Players and Big Band
2025年9月10日(水)
OPEN 18:00/START 19:00
BAROOM バルーム(東京都港区南⻘山 6-10-12 1F)
¥5,000(自由席/1 ドリンク別)100 名限定
第 1 部:for Sax Players
第 2 部:for Big Band
講師:Donny McCaslin
ナビゲーター:池本茂貴 & 陸悠 from isles
出演:慶應義塾大学ライトミュージックソサエティ/islesトリオ〈海堀弘太(p)小川晋平(b)小田桐和寛(ds)〉