島 直希
Listening Bar Antibody 店主
1986年日本・神戸生まれ。小学生時代をドイツ、中学から高校卒業までをイギリスで育つ。帰国後に立教大学に入学。卒業後、個人で演劇活動を始める。友達の数が激減。2012年から5年間、横浜の老舗「ジャズ喫茶ちぐさ」で店長職を経験。忘れがたき人々との出会いと別れを経て、関内に2024年7月「Listening Bar Antibody」を開店。
SALIN
『RAMMANA』
音楽が好きな人で「アフロ・タイ・ファンク」という言葉を聞いて気にならない人がいるでしょうか? 問答無用に「踊っちゃおうぜ?」と誘うブラックなリズムに、タイの民族音楽のスパイスを振りかけた唯一無二のグルーヴ。アルバム後半の幻想的で美しい展開も見事。2025年「これは誰ですか?」とお客様から質問された数ぶっちぎりナンバーワン。
岡田拓郎
『Konoma』
わかりやすさと難しさのバランスが丁度いい感じ。民藝運動の祖である柳宗悦が曲名になっているという時点で興味深かかったのですが、「ジャズでもファンクでもロックでもソウルでもヒップホップでもないナニカ」でありつつ「これはなんだ?」と人の心を動かす説得力を持った素晴らしい作品だと思いました。仄暗い空気感と、ミニマルなベースラインも心地良いです。
Milena Casado
『Reflection Of Another Self』
ご本人のトラウマと、それを克服するまでのプロセスが作曲の出発点になっている…らしいのですが、演奏を聞いてそういう風に感じ取ることは難しかったです。ですが、複雑に重ねられた電気と生音の多層性は、確かに人の心の在り様のようでもあり、なんとなく理由はわからないけれども放置できないアルバムであり続けました。本作がデビュー作。次の作品がとても楽しみです。
