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高橋 悠(KAKULULU 店主)が選ぶ「2025年のベスト」3作品

KAKULULU店主_高橋悠
高橋 悠
KAKULULU 店主
本年よりKAKULULUプロデュースのイベントが2つ立ち上がりました。ノン・エフェクト、ノン・ゲストの「ソロ・ピアノ」公演「Alone』。BGMももう少し手前にKAKULULU的DJイベント「FGM」。個性豊かなゲストをお呼びして開催中ですので、ご興味ありましたら是非。

伊藤ゴロー+パウラ・モレレンバウム+ジャキス・モレレンバウム
『TREE, FORESTS tribute to RYUICHI SAKAMOTO』

坂本龍一が亡くなってもうすぐ早3年。死後存在感が増していく不思議な現象の中、伊藤ゴローによる敬愛溢れたトリビュート作品が届く。モレレンバウム夫妻と『CASA』の再現ではなく、ブラジルに接近する前のレパートリー中心。叶わない願いだが、本作の美アレンジと角銅真実の歌声を教授に聴いてもらいたかった。


Bon Iver
『SABLE, fABLE』

先行配信『SABLE』がただのEPではなく『fABLE』という9曲を足し『SABLE, fABLE』としたコンセプト・アルバムだったという、配信時代にこんな演出があるんだと驚いた。「光と影」、「痛みと癒し」をクロスフェードさせた本作の最後の曲名は「Au Revoir」。仏語由来のバンドとして終劇を迎えたかのよう。


アリス=紗良・オット
『Field: Complete Nocturnes』

恥ずかしながら「ノクターン(夜想曲)」というのはショパンが作り上げた形式だと思っていた。本作はノクターンの創始者アイルランドの作曲家「ジョン・フィールド」のノクターン全集。演奏者オット自身も「”ノクターン” の起源を知るきっかけになって欲しい」とのことで、シェアの意味も兼ねて選出させてもらった。

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