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【かつしかトリオ】伝説のフュージョンバンド「カシオペア」の初期メンバーが結成─かつしかトリオが12月4にライブ開催

バンド名は“始まりの場所”から

櫻井哲夫(ベース)、神保彰(ドラムス)、向谷実(キーボード)。1980年代の日本のフュージョン・シーンを牽引したカシオペアで、黄金期のアンサンブルを担った3人が、2021年に新たなバンドを結成した。その名も「かつしかトリオ」。以来ほぼ毎年のように新作を発表し、全国ツアーはソールドアウトが続出。今年はついに海外公演も実現させた。

かつてカシオペアのメンバーとして活躍した3人が、ひとつのバンドとして再び音を重ねたのは2021年のこと。最初のライブの会場となったのが、東京・葛飾区の「かつしかシンフォニーヒルズ」だった。バンド名「かつしかトリオ」はこのホールにちなんだもので、以来、同ホールは彼らにとってホームともいえる場所に。ツアーの初日を飾ることも多く、今年の全国ツアーもここから幕を開ける。

2022年に配信リリースした新曲はiTunes Storeのジャズ・チャートで1位を獲得。全国7カ所をまわったホール・ツアーも、各地で熱狂的に迎えられた。

大人げないオトナの音楽

結成の翌年(2023年)には1stアルバム『M.R.I_ミライ』を発表。オリコン週間アルバムランキングのジャズ・クラシックほか部門で1位を記録し、ツアーではソールドアウトが相次いだ。

この作品の制作過程で生まれたのが、「大人げないオトナの音楽」というコンセプトだ。キャリア40年を超える名手たちが、円熟や枯淡に向かうのではなく、瞬発力やスリル、テクニックを惜しげもなく全開にする。その姿勢がファンの心をつかみ、ミュージック・ビデオを公開した「Red Express」も大きな反響を呼んだ。

さらに翌2024年の2ndアルバム『ウチュウノアバレンボー』では、その路線をさらに推し進め、タイトルどおり宇宙へ飛び出すようなスケールのフュージョンを展開。2025年の3rd『”Organic” feat. LA Strings』では一転、名エンジニアのドン・マレーを迎えてロサンゼルスで録音を敢行した。向谷がピアノに専念し、現地のストリングスを加えたオーガニックな響きで、バンドの新たな表情を見せている。

そして今年10月14日には、4thアルバム『SO-DAYONE !』をリリース。タイトルは、あるコンサートでメンバーと観客が「やっぱりJ-Fusionっていいよね」と共感し合った場面から生まれたという。疾走感あふれる「Twilight Run」や、スリリングなハイスピード・ナンバー「Cobalt Express」など、J-Fusionサウンドの様式美をさらに強く推し進めた。タイトルの「DAYONE(だよね)」の綴りを分割すると「DAY ONE(デイ ワン=スタート地点)」となるが、まさに原点回帰を思わせる一作だ。

世界が “J-Fusion”を再発見

かつしかトリオの勢いを後押ししているのが、海外での日本のフュージョン再評価だ。シティポップ・ブームに続き、70〜80年代のJ-Fusionがストリーミングや動画サイトを通じて世界の若いリスナーに“発見”され、なかでも、かつしかトリオのメンバーが関与した作品は人気が高い。

また、そうした作品のアナログ盤の価格急騰や、カシオペアの楽曲を演奏する“弾いてみた”動画も数多く投稿されるという現象も起きている。海外のファンにとって、黄金期の3人がいまも第一線で新曲を生み出し続けていること自体が、驚きなのかもしれない。2026年には台北とソウルで初の海外公演を行い、現地の観客から熱烈な歓迎を受けた。かつての日本で「フュージョン」と呼ばれた彼らの音楽は、昨今「チルファンク」や「スムースファンク」とも形容されながら世界的に求心力を高めている。

42年の時を経て、再び “モントルー” へ

そんな彼らが、12月4日(金)に恵比寿のBLUE NOTE PLACEで開催される「Montreux Jazz Festival Japan 2026 – THE CLUB -」に出演する。スイス・レマン湖畔で1967年から続く世界有数の音楽祭「モントルー・ジャズ・フェスティバル」の日本版として、2015年に恵比寿でスタートしたMJFJ。そのMJFJが原点の街に戻って開催するスピンオフ企画で、ライブとDJがひと続きになるクラブ形式の2夜となる。前日の12月3日には、サックス奏者のゲイリー・バーツが登場する。

特筆すべきは、かつしかトリオの3人が、スイス本国のモントルー・ジャズ・フェスティバルのステージを踏んだ経験を持つことだ。1984年、彼らはカシオペアのメンバーとして同フェスティバルに出演している。日本のフュージョン・バンドが世界へ打って出ていた時代の、象徴的な一幕である。それから42年。同じ3人が今度は “かつしかトリオ”として、モントルーの名を冠したステージに立つ。当日は1st・2ndの2ステージ制。ホールとはひと味違うクラブならではの距離感で味わう“大人げない”グルーヴは、きっと格別なものになるはずだ。


【公演情報】

Montreux Jazz Festival Japan 2026 – THE CLUB –

• 日程:2026年12月4日(金)
• 会場:BLUE NOTE PLACE(東京都渋谷区恵比寿4-20-4 恵比寿ガーデンプレイス)
• 時間:1st 開場17:00/開演17:45、2nd 開場19:45/開演20:30(各回60分・入替制)
• 出演:かつしかトリオ(向谷実 key/櫻井哲夫 b/神保彰 ds)
• 料金:1F席 9,900円/2F席 8,900円(税込・別途1オーダー以上)
• チケット:ARBAN TICKET先行(抽選)10月19日(月)12:00〜25日(日)23:59/Jam Session会員先行 10月28日(水)12:00〜/一般発売 10月29日(木)12:00〜

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