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ビル・エヴァンスのドキュメンタリー映画

先月の当欄で「ビル・エヴァンスの未発表音源がアルバム化」というトピックを報じたが、ビル・エヴァンスのドキュメンタリー映画が制作されているのをご存知だろうか。本作『BILL EVANCE  TIME REMEMBERED』は、2015年に制作され(すでにDVD化されているが)現在でも全米各地の映画祭や音楽イベントなどで上映され続けている。

監督のブルース・シュピーゲルは、テレビ番組のプロデューサーとして、プライムタイム・エミー賞(ノンフィクション・スペシャル部門)の受賞歴もあるベテラン。作中にはビル・エヴァンスの貴重映像や音声が数多く使用され、エヴァンスとは縁の深いポール・モチアン(2011年に逝去)をはじめ、ジャック・ディジョネット、ジョン・ヘンドリックス、トニー・ベネットら、同時代に活躍した多くの古老ジャズマンたちがエヴァンスについて語っている。

また、本編の制作には8年を費やしており、インタビューで登場するジム・ホール(2013年に逝去)や、ボブ・ブルックマイヤー(2011年に逝去)、ビリー・テイラー(2010年に逝去)など、完成前に亡くなった出演者も多く、彼らの晩年を捉えた記録映像としても貴重な内容となっている。日本での公開は未定。

■ 公式サイト
http://www.billevanstimeremembered.com/

■トレイラー・フィルム

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