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【ブルーノート東京】今年で30周年! 世界の一流プレイヤーも絶賛の「特別な場所」

2018年4月30日の特集記事を再掲

今年(2018年)の11月で30周年を迎える老舗、ブルーノート東京。オープン当初は東京・青山の骨董通りにあり、1998年より現在の南青山に移転。上品で重厚な内装は居心地がよく、ドレスコードはなくともお洒落をして出かけたくなる大人な雰囲気が魅力。

出演者の多くが海外ミュージシャンであり、ジャズを中心に、大御所から注目の若手まで最前線のアーティストがステージに立つ。また、毎月変わるコース料理などフードやドリンクにも力を入れており、音楽ファンでなくても楽しめるお店となっている。そんな有名店の内情を、同社マーケティング部マネージャーの原澤美穂さんに聞いた。

コンセプトは“常にさりげなく”

ーーブルーノートと聞くと、ニューヨークを思い浮かべる方も多いと思いますが、本国からの注文やレギュレーションのようなものはあるのでしょうか。

「日本独自で決めている、進めている点が多いですね」

ーーそうだったんですね。

「もともと本国では、渋谷や新宿といった人が多い場所をイメージしていたそうです。しかし、オープン当初は海外アーティストが常に出演するようなライブレストランが日本になく、まずは新しい文化を根付かせることが優先だと。そのため、新しいものを受け入れる土壌のあるエリアということで、日本の代表が表参道~青山エリアを選んだという背景があるんです」

ーーなるほど。ブルーノート東京では、明文化されたコンセプトのようなものはあるのでしょうか。

「サービスから公演内容に至るまで“さりげなく、常に変化し続けていたい”という思いがあります。音楽を主軸にした場所ですが、非日常的な空間も含めて刺激的かつ居心地のいい時間を提供したいと考えています。ですから、音楽からアート全般に至るまで興味を持ってくださる方に来ていただきたいですね。決してジャズマニアのためだけの場所ではないんです」

ーーライブハウスであり社交場ですよね。

「そうなんです。誕生日や記念日に利用される方もいらっしゃいます。また、『今日は仕事が空いたので』と、映画を観に行く感覚でライブを楽しむお客様もいらっしゃる。それらが混ざり合っているのもまた、ライブレストランの面白いところだと思います。そのためにも、初めての方から常連の方まで、素敵な時間を過ごしていただけるように心がけています」

ーーたまに来ると、壁面や床などの内装が変わっていたりしますよね。

「そうですね。あとはソファや照明なども。やはり、その時々の時代の空気感や土地柄を取り入れつつ微調整をしています」

ーー確かに、人がラグジュアリーだと感じる空間は時代によって変わりますからね。

「そこはチューニングが必要なんです。時代に合わせた微調整ができるお店でありたいと常々思っています」

ーー音響も随時変更されているのですか。

「専属のスタッフがいますので、メンテナンスも含めて大小細かくやっています。頻繁に来日するアーティストもいますので、お互いコミュニケーションを深められるというメリットもありますね」

ーーアーティストの選定はどのように行っているのでしょうか。

「日本独自でブッキングしていますが、NYのブルーノートと連携するケースもあります」

正面入口横にある、本日の出演者看板。ここは撮影スポットとしても人気。

ーー選定基準などはあるのでしょうか。

「ジャズシーンも若い世代の活躍が目覚ましいですし、ジャンルの垣根がなくなってきている傾向はあります。そういった新世代アーティストを紹介したり、あとはここ数年でパンチブラザーズやリアノン・ギデンズのような、アメリカーナと呼ばれるムーブメントをになうアーティストの出演も増えていますね」

“女性ひとり客”も増加

ーーここ最近のお客さまの傾向などはありますか?

「この2~3年、女性ひとりのお客さまが増えています」

ーーそうなんですか、かっこいですね。

「自由席はおひとりの方も多いのですが、最近は女性の割合のほうが多いですね。みなさんお忙しくて約束するのも大変なので、おひとりでさっと身軽に遊びに行くという方が増えているのかもしれません。あとは、お子さんが独立されて時間に余裕が出てくる、主に50代以上の方も増えています」

扉を開けてすぐに、これまでブルーノート東京に出演したミュージシャンの写真が飾られている。

ーーライブ中の盛り上がり方に特徴はありますか?

「アーティストによって雰囲気が違うだけでなく、何日間かの公演ですとショーごとに雰囲気が変わるので面白いですよ。また、アーティストごとにファンの方の気質みたいなものも違って、注文されるお料理やドリンクにも傾向があります」

ーーそれは面白いですね。何か具体的な例があれば教えてください。

「フュージョンやクロスオーバーのようなギタリストの公演だとビールがよく出たり。ヴァネッサ・ウィリアムスや、トランペッターのクリス・ボッティーのようなゴージャス系のアーティストのときは、コース料理やワインの注文が多かったり。ラテン系のアーティストのときは、ゆっくりとオーダーされる方が多いとか。あくまでもよもや話ですけど(笑)」

ーーでも、その傾向はわかるような気がします(笑)。ちなみに、最近はインバウンドのお客さまも多いですか?

「最近はタイやマレーシアなど東南アジアや、中国の方が多いですね。歩いていたらたまたま見つけたという感じで、飛び込みでいらっしゃる方が多いそうです。ここまでフードとドリンクに力を入れているライブレストランは、世界的に見ても少ないと思います」

ーー日本独自というか珍しいですよね。

「開演前の限られた時間で、お料理とドリンクを提供することは簡単ではありません。日々、改善をしてはいますが、お客さまをお待たせしてしまう場合もあり、スタッフ一同“理想のライブレストラン”を目指して、日々の業務に取り組んでいます」


※メニューや価格は取材時(2018年4月)のものです。

■フード

月ごとにテーマを設け、旬な食材を使った見た目も美しいディナーコースが自慢。また、グランドメニューも年に2回は変更があるというから、フードに関しての力の入れようは相当なもの。また、アーティストに合わせたスペシャルメニューが用意されることも多い。「ジョイスのムケッカ」もスペシャルメニューだったが、女性SSWであるジョイス直伝の味が話題となり定番メニューになった。


コース・クインテット ¥8,316(税サ込)
4月のメニュー テーマ「香る、変わる四季」※2018年4/1~4/30
新しい季節の移り香りを集めた春のコースメニュー
[アミューズ]
春の香り
・イワシの香草マリネ
・モッツァレラチーズとサラミのカナッペ
[前菜]
ローズマリーの香り
・桜鯛のカルパッチョ
[メイン]
柑橘の香り
・もち豚ロースのロティ
[デザート]
ガトーミエル
グラスフィグ
*コーヒーまたは紅茶が付きます

定番人気のアラカルトメニュー

ジョイスのムケッカ ブラジル風魚介煮込み ¥1,800


今月のシェフズサンド ¥1,450


小ヤリイカのフリット ¥1,200

■ドリンク
ブルーノート東京でのライブや食事に合うよう生まれた、オリジナルのビール(¥1,188)を楽しむことができる。また、ワインに関しては8名のソムリエが在籍し、常時200種類以上のストックを誇る。ワイナリーとのコラボレーションによる、オリジナルワインも用意。フードと同じくアーティストに合わせたスペシャルメニューも。その他、日本酒からノンアルコールカクテルまで幅広いドリンクを取り揃えている。


ビール ¥900~、グラスワイン ¥950~、グラスシャンパン ¥1,800、コーヒー ¥800。

※メニューや価格は取材時(2018年4月)のものです。

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