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写真家ピート・ターナー逝去

ジャズ・フュージョン系レーベル「CTI」など、多くのジャズ作品のカバー・アートを手掛けたことで知られる写真家ピート・ターナーが、9月18日に米ニューヨーク、ロングアイランドの自宅で亡くなった。享年83歳。死因は癌によるものだったと妻レーヌ・ターナーが伝えている。

1934年米ニューヨーク生まれのピートは、米ロチェスター大学で写真を学び、大手雑誌の広告写真や「National Geographic」誌などでキャリアをスタート。グラフィック処理の先駆者としても知られるピートは、その生涯で数多くの賞を受賞しており、メトロポリタン美術館をはじめ世界中の主な美術館にも彼の作品が購入されている。

1960年代から1970年代にかけて「Verve」や「A&M」、「CTI」などのジャズ・レーベルのレコード・ジャケットに起用されたピート作品は、これまでオリヴァー・ネルソンの『ブルースの真実』(1961年)やオスカー・ピーターソンの『ナイト・トレイン』(1963年)、フレディ・ハバードの『Straight Life』(1970年)、ジム・ホールの『アランフェス協奏曲』(1975年)など多くのジャズ作品のジャケットに使用され、その色鮮やかな色彩で新たな方向へと向かうジャズのイメージを視覚的に反映した。

2006年発売のピートのアルバム・カバー集『The Color of Jazz』の序文で、クインシー・ジョーンズは「彼のイメージは、最初は抽象的に見えるかもしれないが、アルバムが示唆する内容、またはその音楽が表している内容と繋がっているのだ」と賞賛している。

ピート・ターナーのオフィシャル・サイトはこちらから
http://www.peteturner.com/

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