前作『UNDERGROUND』にて彼らの臨戦態勢は完全に整った。年内3枚のアルバムリリースを発表し、多方面から絶大な注目を集める“現代版ジャズロック”ピアノ・トリオ、フォックス・キャプチャー・プラン。彼らの第2弾は、90年代ロックの名曲群をまとめあげた究極のカヴァー集。アンダーワールド、グリーン・デイ、ファットボーイ・スリム、レッド・ホット・チリ・ペッパーズをはじめとするロック界の強力なヒット曲群が、どう生まれ変わるのだろうか。
以前からその選曲センスに定評のあったFox Capture Planだが、彼らが培ったカヴァーへのあくなき追求心の結晶ともいえる、まさにカヴァーマインドな1枚となっている。過去のフル・アルバムに収録されたオアシスの「Wonderwall」とマッシヴ・アタックの「Teardrop」を本作のために再演奏、そして店舗限定盤のみに収録されたビョークの「Hyperballad」も再演され、公式盤として初めてのリリースとなる。原曲の良さを忠実に残しつつ、Fox Capture Planらしさを前面に押し出した精密なアレンジに加えて、第4のメンバーともいえるサウンド・エンジニアの上原翔によるエフェクト使いとミキシングにより、三位一体サウンドが更なる拡がりをみせる作品へと仕上がっている。
フォックス・キャプチャー・プラン『Covermind』
