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ディーゴ『More Things Stay The Same』

4ヒーロー(4 Hero)時代から長いキャリアを誇るディーゴ(Dego)だが、ソロ名義では2012年の『A Wha’ Him Deh Pon?』に続く2作目。根城にするウェスト・ロンドンから一時ニューヨークへ移住した彼だが、近年はロンドンに戻ってマイペースに活動を続けているようだ。本作の参加者は2000ブラック(2000 Black)名義などでもコラボするカイディ・テイタム(Kaidi Tatham)に、マット・ロード(Matt Lord)というバグズ・イン・ジ・アティック(Bugz In The Attic)の面々、リール・ピープル(Reel People)などで歌ってきたシャーリーン・ヘクター(Sharlene Hector)と、ディーゴにとって昔馴染みの仲間たち。2000年前後のウェスト・ロンドンにおけるブロークンビーツがもっとも盛り上がっていた時代、そんな頃を思い起こさせるアルバムだ。「Feminist Meetings」などいかにもディーゴらしいブロークンビーツ作品が並び、「Greed & Power」のアフロ調に彼の一貫したブラックネスが象徴される。フュージョン調の「It Don’t Get No Better」も、エレクトリックな「The Writings Clear」も目新しさはないが、もはや時流に左右されない確固たるディーゴ・サウンド、そんな表現がふさわしいブロークンビーツ・ソウル・アルバムだ。

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