リー・ペリーがプロデューサーとしてビンビンだった時代を象徴する自身のハウス・スタジオ〈ブラック・アーク〉。1970年代にここで彼によって生み出された作品の多くはいまだにレゲエの、いやポップ・ミュージックのクラシックであり続けている。1983年に焼失したこのスタジオの名を冠した本作は、マッド・プロフェッサーによってリメイクされた当時のクラシック・リディム主体のダブ・アルバム。『Super Ape』（1976年）、『Roast Fish Collie Weed & Corn Bread』（1978年）といったブラック・アーク後期を象徴する作品から、初期のスタジオ・ワン時代の代表作「I Am the Upsetter」（これはアルバム・タイトルに反してブラック・アーク期の楽曲じゃないですね！）まで。レゲエ・ファンにはリーの顔とともに一発で曲名が浮かぶ「あの曲」たちのリメイク多数。数曲ではリーによるスカンキングなヴォーカルも。
Mad Professor And The Robotiks Featuring Lee Scratch Perry『Black Ark Classics In Dub』
