ARBAN

アヴィシャイ・コーエン『Into The Silence』

アヴィシャイ・コーエンという名前のミュージシャンは、現在ベーシストとトランペッターの2人が活躍しているが、こちらはトランペッターのほう。彼のECM移籍第1弾となる本作。コーエンのグループメンバー2人と、ニューヨークで活躍している気鋭のミュージシャン2人が合体したクインテットでレコーディングされている。全曲彼のオリジナル曲で、マイルス・デイビスのプレイ・スタイルや、クラシックや現代音楽などの要素も盛り込みつつ、とても自由なインタープレイを展開している。必要最小限の音しか出さずに、音と音との隙間も“音楽の一部”として表現しているメンバーたちと、同じく決して饒舌にはならず、だが存在感あふれるコーエンのトランペット・ソロが折り重なり、まさにアルバム・タイトルどおりの世界観をクリエイトしている。凜とした静寂と、だが彼の内に秘めた情熱が隠された、まさに“静かなるフリー・ジャズ”だといえるだろう。ラストの、ヨナタン・アヴィシャイのソロ・ピアノによるエピローグも、この上なく美しい。

■Universal Music
http://www.universal-music.co.jp/p/UCCE-1154

ARBANオリジナルサイトへ
モバイルバージョンを終了