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クオン・ヴー/パット・メセニー『Cuong Vu Trio Meets Pat Metheny』

2002年にパット・メセニー・グループに加入した、ベトナム出身のトランペッター、クオン・ヴーのソロ・アルバム。タイトルどおり、パットが全面的に参加している。といっても、ヴーのこれまでのアルバムもそうだったが、彼自身が展開している音楽は、メロディアスで視覚的なパット・メセニー・グループのイメージというよりは、もっとフリーでアグレッシブなインプロビィゼイションを基本とした先鋭的なジャズであり、それはここでも同様だ。彼の良き相棒ともいうべき日本人ベーシストの武石務らとともに、とても自由なインタープレイを展開しており、ヴーのトランペットも、パットのギターも、とてもアグレッシブなプレイを繰り広げている。パットはこれまでにも、オーネット・コールマンやデレク・ベイリーなどといったフリー・ジャズの巨匠とも共演してきたが、そんなパットの“過激な部分”が引き出されているともいえる。パット・メセニー・グループの音楽に親しんできたファンの人には、ちょっと衝撃的で、刺激が強いかもしれないが、これもパット・メセニーというアーティストの、もうひとつの“素顔”なのだ。

■オフィシャルサイトURL
http://wmg.jp/artist/cuongvu/WPCR000017275.html

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