キューバは、グラミー賞を獲得したピアニストのゴンサロ・ルバルカバを始め、世界で活躍するジャズミュージシャンが増えつつある。ラテンの情熱的なリズムにユニークな解釈で挑むアプローチ。しかも凄腕でエンタテイメント性に優れた彼らは、常に進化を求めるジャズにとって魅力的な存在である。そんな彼らの音楽事情、生まれたキューバ社会をリアルに描いたのが、2015年に日本でも上映した映画「Cu-Bop」である。このオリジナル･サントラ盤は、その映画からの3曲に加え、出演したミュージシャンの関連作品、キューバのオールスターが参加するハバナジャムセッションの曲など、最新のキューバン･ジャズがたっぷりと収録されている。熱く激しいリズミカルな曲とボレロなどの哀愁のあるバラード曲が目立つが、キューバ音楽はクラシック音楽との交流もあり、国立交響楽団のチェリストが、うっとりするような美しい音色で全体を包む曲もある。またパーカッションとモダンなピアノで繰り広げる、NYキューバンジャズもあり、心も身体も躍る1枚になっている。
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