ARBAN

in FAM step『y.o.u.EP』

ロバート・グラスパーとJ・ディラ以降というのが近年のジャズとヒップホップの結びつきを見る上でのキーワード。彼らの影響を受けたものは日本からもいろいろ登場し、SANABAGUNやWONKなどがその一例だが、このたび『y.o.u.EP』を発表したin FAM stepもそんな新世代バンドのひとつ。宇都宮を拠点に2011年から活動する彼らは、ギター&ヴォーカル、ベース、キーボード&プログラミングの3ピース・バンド。自ら「ブラックアーバンヒップホップバンド」と称し、ブルース、ソウル、ハウス、ヒップホップ、ダブステップを音楽的ルーツに、スティーヴィー・ワンダー、マーヴィン・ゲイ、ダニー・ハサウェイなど1970年代のニュー・ソウルから、スピリット・キャッチャーのようなダンス・サウンドの影響を受けたと述べる彼ら。冒頭のキーワードにピッタリの曲はインストの「Vincent」だが、そのほかヴォーカル曲ではジャズやヒップホップだけでなく、ソウルやAOR、ロックやバレアリック・テイストなど現代のポップ~ダンス・サウンドにおける様々なヴァリエーションを見せている。

 

 

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