ARBAN

Still Caravan『EPIC』

ジャズをベースにR&Bやファンク、ヒップホップ、ハウスなど幅広いジャンルを横断するサウンドを作り出す5人組、Still Caravan。彼らの2ndアルバム『EPIC』は、前作『Departures』同様、洗練されたダンス・トラックも多数収録され心が揺さぶられるのであるが、今回はそれ以外にもメンバーの表情が強く伝わってくる仕上がりになっている。つまり、サンプリング要素が少し薄まり、よりバンド・サウンドが耳に迫ってくるような印象の楽曲が多い。それによって、全体のサウンドも色鮮やかになっている。フュージョンっぽい音を響かせたかと思えば、レイドバックしたアコースティック・サウンドも展開。1曲ごとに異なる物語を紡ぎながらも、全体を聴き通したら不思議とタイトル通り「壮大な」物語を描いている印象。また、本作に参加しているステフ・ポケッツを筆頭とする国内外の気鋭ゲスト・ミュージシャンに匹敵するほどの、情緒豊かなヴォーカルを披露しているギターのTakashi Tsurumiにも注目したい。

バンドの新たな旅の始まりを予感させる、エキサイティングな1枚である。

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