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渡利一典(TECHNIQUE バイヤー/スタッフ)|2015 Best Disk Review -あの人が選ぶ3枚-

渋谷のレコード・ショップ、TECHNIQUEのバイヤー/スタッフ。

 

2015年は、個人的に「待望」と呼べるアーティストによるリリースが多数ありとてもエキサイティングな一年でした。今回の「2015 年ベストディスクレビュー」で挙げた3枚以外にも、フローティング・ポインツの『Elaenia』やモッキーの『Key Change』、ジジ・マシンの名作『Wind』のリイシューなど、この先の音楽人生の中でもずっと聴き続けるであろう作品に多く出会えました。

 

  • James Mason
    Recollection ∈ Echo

    2015年に起きた歴史的大事件。レアグルーヴ・シーンに燦然と輝く77年リリースの傑作アルバム『Rhythm Of Life』の直後に収録されたという驚愕の未発表作品集。フュージョン、ソウル、ディスコの要素を見事なまでに集約した内容で、『Rhythm Of Life』と同じ香りを漂わせた、それに勝るとも劣らない実に濃密で完成度の高いアルバムだ。

     

  • Gonno
    Remember The Life Is Beautiful

    International Feelから放ったシングル「Acdise #2」以降、AltzmusicaやBeats In Spaceからのリリースなど目まぐるしい活躍が目立つGonnoが、今年Endless Flightから放った入魂のセカンド・フルアルバム。本作に収録された作品群からは、その「Acdise #2」も霞んでしまう程のアーティストとしての進化を感じさせてくれた。

     

  • Kamasi Washington
    The Epic

    ロサンゼルス出身のサックス奏者、カマシ・ワシントンが、サンダーキャットやトニー・オースティン、ブランドン・コールマンといった旬なアーティストをはじめ、32名のオーケストラ、20名のコーラスなど総勢60名を超える気鋭ジャズメン達を従えて放った今年一番の大作ジャズ・アルバム。ブラック・ジャズの持つスピリッツを全開に見せつけてくれた美しくもエナジーに満ち溢れた傑作。

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