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佐々木俊尚(作家/ジャーナリスト)が選ぶ「2022年のベスト」3作品

佐々木俊尚
佐々木俊尚
作家・ジャーナリスト
テクノロジから政治、経済、社会、ライフスタイルにいたるまで幅広く発信している。東京・長野・福井の三拠点移動生活中。新著「ウェブ3とメタバースは人間を自由にするか」(KADOKAWA)を12月に刊行。

Kan Sano
『Tokyo State of Mind』

ジャズやソウル、さらにはクラシックまでさまざまな要素がミックスされ、地中で染み通って湧き出し流れ出る清水のような音楽。結果として「これはKan Sanoの音楽だなあ」という唯一無比の感じになってるのがスゴイ。個人的には彼のボーカルの魅力も発見できたのが嬉しい。


AAAMMYYY
「雨 feat. (sic)boy」

硬質なんだけど柔らかい、冷たく感じて実は温かい、ノイズをはらんでるのに透明。二律背反する要素をすべて持ってる魔術的な声が、AAAMYYYの最高にミステリアスな魅力。この曲はその魅力が存分に堪能できる。ずっと聴いていたい音楽。


羊文学
「光るとき」

静謐な描写で話題になったアニメ「平家物語」のオープニングテーマ。なぜ人は宿命的に死ぬことを強制され、その生と死にはいったい何の意味があるのか。平家物語の根底にも流れるそのテーマを、見事な歌詞で表現してて圧巻。羊文学のこれまでの最高傑作だと思う。

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