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春風亭柳雀(落語家)が選ぶ「2022年のベスト」3作品

春風亭柳雀

春風亭柳雀
落語家
公益社団法人落語芸術協会所属。2022年5月に真打昇進。

Khruangbin & Vieux Farka Touré『Ali』

マリのギタリストであるヴィユー・ファルカ・トゥーレとクルアンビンのコラボ作。ヴィユーの父、アリ・ファルカ・トゥーレの曲をヴィユーとクルアンビンがリスペクトしながら新たなアレンジで仕上げている。落語家が先達から噺を教わり、試行錯誤しながら演出を加え、後進に語り継ぐという伝統芸能的な心意気を感じる作品だ。


Daphni『Cherry』

カナダのエレクトロ・アーティスト「Caribou」としても活動するダン・スナイスのソロ・プロジェクト「Daphni」の5年ぶりの作品。統一感など意識せずに作ったと語る通り、とにかく綺羅びやかでダンサブルなチューンがジャンルごった煮で詰め込まれている。
ダンスフロアで大音量で聴くと気持ちいいだろうなぁ。


The 1975
『Being Funny In a Foreign Language』

どポップな80’sで育った身なので80’sを感じるアーティストは大好物。すっかりフェスのメインアクトやアリーナバンドとなった1975。今年のサマソニでは男性ファンがかなり増えていたのが印象的だった。過去2作の野心みなぎる大作から原点回帰でシンプルな仕上がりになった分、それぞれの曲の印象が際立つ作品だ。

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