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佐久間由梨が選ぶ「2025年のベスト」3作品

佐久間由梨

早稲田大学 教育・総合科学学術院 教育学部 英語英文学科 教授
早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)副館長

Amina Claudine MyersSolace of the Mind

ACMの一員としてブルース、ジャズ、前衛など幅広いスタイルで演奏し、83歳となった現在もなお現役。内なる精神世界の深さ、外界に広がる無限の宇宙、そして彼女自身の祖先たちへと向かう旅路のようなピアノと声。べシー・スミスへのトリビュート『Salutes Bessie Smith』(1980)も素晴らしく、あわせて聴いてほしいです。


Linda May Han Oh『Strange Heaven』

ジェリ・アレンが若手女性奏者支援のために設立したオール・フィーメール・ジャズ・レジデンシーに参加し、バークリー音楽大学の准教授としてジャズ界のジェンダー平等推進にも取り組む。女性奏者に期待されがちなスィートでポップなサウンドとは対極の、クールでドライな世界観で魅了する。


Terri Lyne Carrington『We Insist 2025!』

「Freedom Is」という楽曲では、スポークン・ワード・ポエトリーによりさまざまな「自由」の定義が表現される。「自由は男性だけのものではない」「自由とは、美しいメロディを生み出すこと。創造するための空間を持つこと。そして、あなたの夫や父が、あなた自身にも夢があることを理解すること」

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