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ゴーゴー・ペンギンを輩出した英ゴンドワナ・レコーズが“10周年イベント”を東京開催!直前レポート

イギリスの音楽レーベル「ゴンドワナ・レコーズ」が創立10周年を迎え、ワールドツアー「Gondwana 10」を開催。レーベルの所属ミュージシャンたちが結集し、東京、ロンドン、マンチェスター、ベルリンの各都市でショーケースを披露する〈東京は9月28日(金)「代官山UNIT」(東京都渋谷区)にて〉。

近年ますます注目を集めるイギリスの“新世代ジャズ”シーン。その一翼を担うゴンドワナ・レコーズとはどんなレーベルなのか。そして近日、東京で開催される10周年イベント「Gondwana 10」はどんな内容になるのか。来日を直前に控えた、レーベル・オーナーのマシュー・ハルソールがこんなことを語る。

「ゴンドワナ・レコーズの本拠地であるマンチェスターは、素晴らしい産業の街で、優れた音楽の歴史を持っている。レーベル発足時(2008年)の私たちは、まずゴーゴー・ペンギンやフィル・フランス、ジョン・エリスといった“地元の才能”を発掘することを、ゴールに定めていたんだ」

ゴーゴー・ペンギンは日本でも広く名を知られるグループだが、マンチェスター出身の彼らを見いだしたのもゴンドワナである。レーベル発足時の目標は「地元の才能発掘だった」と語るマシューだが、続けて「その後さらに、ママル・ハンズポルティコ・カルテットノヤ・ラオといった(地元以外の)バンドとサインする機会に恵まれた。こうした出来事も、レーベルに大きな発展をもたらした」と述懐している。

まもなく日本で開催される「Gondwana 10」では、まさに“その3組”に加え、ミュージシャンとしても活動するマシュー自身もパフォーマンスを披露する。まずは彼らの作風を簡単に紹介しよう。

ママル・ハンズ/Mammal Hands
ベースレスの3人組モダン・ジャズ・バンド。日本での知名度も高く、2016年にはタワーレコード渋谷店・新宿店で「輸入盤CD年間ジャズチャート」1位を獲得。

 

ポルティコ・カルテット/Portico Quartet
2005年にロンドンで結成された4人組インストゥルメンタル・グループ。デビュー作『Knee-deep In The North Sea』(2007年)は、英国で最も権威ある賞のひとつ「マーキュリー・プライズ」にもノミネート。

 

ノヤ・ラオ/Noya Rao
鍵盤奏者でプロデューサーのトム・ヘンリーを中心に結成された、4人組のエレクトロニック・ソウル・バンド。2017年にデビューアルバム『Icaros』を発表。

 

マシュー・ハルソール/Matthew Halsall
ゴンドワナ・レコーズの創設者にして、作曲家、プロデューサー、トランペッター、DJとしても活躍。

 

こうした映像を観てもわかるとおり、サウンド以外の部分にも、レーベル特有の美意識が反映されている。

「ビジュアルにも強いこだわりがあるんだ。自分たちの音楽のアウトプットを最大限に活かすために、フィジカルのプロダクトに積極的に投資したり、グラフィックデザインやミュージックビデオにも多くの労力を費やしてきたよ。それこそ、常に尊敬されるワープ・レコーズやファクトリー・レコードと同じようにね」(マシュー・ハルソール)

ゴンドワナが目指すもの

ちなみに、ゴンドワナ・レコーズは他にもユニークなアーティストを数多く擁している。まずは、もっとも名の知れたゴーゴー・ペンギン。今年2月に2年ぶりのアルバムを発表した彼らの最新インタビューはこちら

ゴーゴー・ペンギンはレーベル本拠地のマンチェスター出身だが、イギリス国外にも“ゴンドワナ・アーティスト”がいる。オーストラリア・メルボルン出身のボーカリスト/キーボード奏者、アライシャ・ジョイである。彼女は、ハイエイタス・カイヨーテに続く逸材として注目されるネオソウル集団 30/70(サーティ・セブンティ)のメンバーで、この9月にソロ・アルバム『Acadie』をゴンドワナ・レコーズからリリースしたばかり。

そうした“有名グループのメンバー”によるソロ・プロジェクトはほかにも。ザ・シネマティック・オーケストラのベーシストとして知られるフィル・フランスもゴンドワナ・ファミリーである。2013年にはソロ・デビュー作『The Swimmer』を発表し、今年8月には5年ぶりとなる新アルバム『Circle』をリリースしている。

さらに、ビルド・アン・アークの諸作品でも知られるドワイト・トリブルや、地元シンガーのCaoilfhionn Rose など、個性的なボーカリストの作品も続々とリリース。発足から10年を経た現在、いつしかゴンドワナは非常に色彩ゆたかなレーベルとなっていた。オーナーのマシュー・ハルソールも、こう振り返る。

「この10年間で音楽産業には多くの変化があった。いまはストリーミングがすごく重要だけど、その一方で、みんながまたレコードを買い始めたのは嬉しいことだよね。レコードを作るのは時間もお金もかかるけど、僕らはそんな“魂のこもったプロダクト”が好きなんだ。その一方で、デジタル世界の持つ即効性や利便性にも大きな価値があると思っている。インターネットは巨大なインパクトを持っているし、それが世界をひとつにしてくれることも気に入っているね」

世界をひとつに…とは、まさに「ゴンドワナ(注1)」な意見。そんなマシューは、日本のアーティストにも熱烈なシンパシーを寄せており、今回の東京公演には彼が「大ファン」と公言する、沖野修也、大沢伸一、社長(SOIL&“PIMP”SESSIONS)らがDJとして参加。今回の公演をいちばん楽しみにしているのは彼自身かもしれない。

注1:ゴンドワナ大陸/中生代から白亜紀後期にかけて南半球に広がっていたと考えられる大陸。現在のオーストラリアやインド、アフリカ、南アメリカ、南極などの地域は、当時ひとつの大陸であったと推定されている。

また、今回の記念イベントに先駆け、マシュー・ハルソールがコンパイルした10周年記念コンピレーション・アルバムGONDWANA10 THE BEST OF GONDWANA RECORDSを制作。同レーベルからリリースされた楽曲や、今後リリース予定の新曲(4曲)を収録した“日本限定のスペシャル・コンピレーション”となった。

「日本でしか手に入らない特別な“10周年記念CD”を、ぜひ手にとってほしい。それから、今回のイベントに出演してくれる日本のDJたち、そしてファンのみなさんと一緒に、僕らの10年を祝えることは本当に素晴らしい。みなさんと会えることを、心から楽しみにしているよ」(マシュー・ハルソール)


 

【読者プレゼント】
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【イベント情報】
場所:代官山UNIT
日時:2018年9月28日(金) 開場18:00/開演18:30
料金:¥5,500(ドリンク代別) ※未就学児入場不可 ※再入場不可
出演:Mammal Hands/Portico Quartet/Matthew Halsall (DJ Set)/Noya Rao
沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE / KYOTO JAZZ SEXTET)/大沢伸一(MONDO GROSSO)/SHACHO(from SOIL&“PIMP”SESSIONS)/JUNICHI HARADA(Montreux Jazz Festival Japan / Arban)/MIDORI AOYAMA(EUREKA!)/YOSA(MODERN DISCO)

UNIT
18:00 SHACHO – DJ BOOTH (60min)
19:00 NOYA RAO – STAGE (45min)
19:45 SHUYA OKINO – DJ BOOTH (60min)
20:45 PORTICO QUARTET – STAGE (60min)
21:45 MATTHEW HALSALL – DJ BOOTH (45min)
22:30 MAMMAL HANDS – STAGE (60min)
23:30 CLOSE

UNICE
18:00 JUNICHI HARADA (90min)
19:30 MIDORI AOYAMA (90min)
21:00 YOSA (90min)
22:30 SHINICHI OSAWA (90min)
24:00 CLOSE

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