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磯部俊介(Ginza Music Barチーフミュージックセレクター)|RECORD! RECORD! RECORD! – レコードで聴きたい3枚 –

2009年から2012年の間、レコードバイヤー兼「GAN-BAN NIGHT」のレジデントDJとして活動。その間「FUJI ROCK FESTIVAL」のGAN-BAN SQUAREや前夜祭のRED MARQUEEステージでのプレイを経験。2014年からはそれらの経験を糧に大沢伸一がプロデュースをするGinza Music Barでチーフミュージックセレクターとしてのキャリアをスタートし現在に至る。

音が鳴り出すまでの作業は儀式に近くて、神聖な気持ちで音楽としっかりと向き合わせてくれると思うんです。レコードの選定、ジャケットからレコードを抜いて、クリーナーでホコリを払い、溝を読んで、慎重に針を下げる、数秒のチリノイズ、やっとお目当ての音が聴こえる。煩わしさの後に感じる多幸感は、ほかのフォーマットでは得られない感覚では? さらにGMBでは、ピュアオーディオ×ハイエンドDJミキサーのセッティングによりレコードの純粋な音を穏やかな空間で最大限楽しめるから新しいレコードに針を落とすのが楽しみでしょうがありません。

 

  • V.A.
    ブリュッセルより愛をこめて

    選曲を重んじるGinza Music Bar(以下GMB)において、そのマインドの礎となっているニューウェイブ期にインパクトを与えた名盤コンピレーション。美しいアンビエントとアヴァンギャルドなニューウェイブ楽曲が共存するなかに、そこはかとないストーリーを感じ、感動を覚える存在です。もともとはカセットでのリリースとなっているためか、ジョン・フォックス「A Jingle」で始まり最後の曲も同曲という点にも一貫した選曲の美学が込められているように感じます。

     

  • Radiohead
    Kid A

    GMBの音を決定的にしているとともに、内観の肝にもなっているTannoy Westminsterの導入を決定づけた1枚。エレクトリックな音の裏には美しい旋律。複雑な造形をした音でありながら、ひとつの固まりのなかにいるような感覚を再現させた至極の1枚。これがなければGMBの音はまた違ったアプローチになっていた可能性すらあります。

     

  • Donny Hathaway
    LIVE

    言わずと知れたダニー・ハサウェイの代表的な名盤。針を落とした瞬間にライブ会場にいるような一体感が店内を包む感覚に思わず鳥肌が立つ1枚。数あるライブ盤のなかでも70年代当時に一瞬にしてタイムトラベルをさせてくれる本作はGMBになくてはならない正真正銘のクラシックスです。

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