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高山聡(カフェ・レコ屋店主)|RECORD! RECORD! RECORD! – レコードで聴きたい3枚 –

清澄白河のカフェ・ジンジャー・ドット・トーキョー店主、7インチ盤専門店45rpm.tokyo 運営、下町音楽夜話、続・下町音楽夜話執筆中。

デジタルよりアナログが好き、ジョンよりポールが好き、オートマよりマニュアルが好き、大勢でワイワイよりひとりぼっちが好き、フェンダーよりギブソンが好き、山の手より下町が好き、LPより7インチ盤が好き(10インチ盤はもっと好き)、珈琲より紅茶が好き、真っ直ぐな道より曲がりくねった道が好き、犬より猫が好き、メンフィスよりニューオリンズが好き、MacよりWindowsが好き、マッキンよりマランツが好き、ドイツよりフランスが好き、BOSEよりJBLが好き、なにはともあれノイズまみれのレコードが好き。

 

  • Steppenwolf
    ワイルドでいこう! Born To Be Wild

    1969年、ロックがもっとも熱かった年に公開された映画『イージー・ライダー』、そのサントラはロックと映画の共同作業の頂点を示す。曲のよさでも演奏の巧さでもない。ラヴ&ピースな時代の空気を孕んだこの曲の魅力にいまだ抗えないでいる。映像ではまだ憧れの対象となり得た強大なアメリカが存在した時代を、また自由であることの光と闇を見事に描き出しているが、音楽はひたすら高揚感を煽ってくれる。危ないので運転中は聴かないようにしている。

     

  • James Taylor
    きみの友だち You’ve Got A Friend

    キャロル・キング作の大名曲をジェイムス・テイラーの声で聴ける贅沢。2010年のリユニオン・ライブでも、色褪せない感動を届けてくれた。音楽には政治色も宗教色も求めない。精神性も絶対に必要とは思わない。それでもボーカルに関しては、男性にはダンディズムを、女性には色気を求めたい。ジェイムス・テイラーの歌声には、溢れるほどのやさしさとともに、真のダンディズムがある。

     

  • Cat Stevens
    人生はさすらい Sitting

    ヒット曲を連発していた1970年代にイスラム教に宗旨替えし、ユスフ・イスラムという名前になって、自らの意思でシーンから消えていった英国人。長期にわたる慈善活動に身を投じた後、2006年には音楽活動を再開しているが、世界平和を希求する歌もアメリカでは放送禁止、入国拒否や不買運動の憂き目にもあっている。人生は1回きり、思い切り生きようと思わせる彼の歌は、わが人生のアンセムである。

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