投稿日 : 2026.09.28

ロンドン発の “アンチアルゴリズム” 音楽プラットフォーム「ROVR」─日本初のフェス&レコードフェアを新木場で開催

ロンドンを拠点とする音楽ディスカバリー・プラットフォーム「ROVR(ローヴァー)」が、日本初となる大規模イベント〈ROVR TOKYO #1 FESTIVAL & RECORD FAIR〉を実施。2026年10月3日(土)に GARDEN新木場FACTORY にて開催される。DāM-FunK、Egyptian Lover、Actress、Nosaj Thingらのライブに加え、国内最大級のレコードフェアが併催され、入場は無料(事前登録制)。

ROVRは2024年にロンドンで生まれた音楽プラットフォームだ。掲げるコンセプトは「Radio Reinvented(ラジオの再発明)」。近年の音楽ストリーミングが精度を競うレコメンド・アルゴリズムに全面的に依存しているのに対し、ROVRはその潮流にはっきりと背を向ける。曲を選ぶのは機械ではなく、人だ。

世界各地で活動するDJ、アーティスト、レコードショップの店主、コレクター、音楽ジャーナリストなど300人を超えるキュレーターが、それぞれの知識と経験、そして耳を頼りに選曲を持ち寄る。プラットフォーム上では番組が24時間365日流れ続け、リスナーはスケジュールを眺めながら気になる番組に飛び込み、そこからアーティストやレーベルをたどっていく。まるでインターネット以前のラジオが持っていた「知らない曲に不意に出会う」感覚を、アプリという現代的な器で再構築した設計と言える。

オンラインだけの存在ではない点も、このプラットフォームの性格をよく表している。ROVRはロンドン・ソーホーに実店舗を構え、レコードショップ、カフェ、ギャラリーを併設。デジタルとフィジカル、配信と場所を地続きのものとして捉える姿勢が、今回の東京でのイベントにもそのまま持ち込まれる。

会場となるのは、東京・新木場のGARDEN新木場FACTORY。13時から22時までの9時間、ライブとDJ、そしてレコードの売買が同じ空間で並走する。

ライブ・アクトには、モダンファンクの伝道師DāM-FunK、エレクトロ・ヒップホップの始祖の一人であるEgyptian Lover、ロンドンの電子音楽家Actressによる〈Radical Frame〉、LAのプロデューサーNosaj Thingによる視聴覚作品〈Continua〉が名を連ねる。DJ陣はDonna Leake、DJ Nu-Mark、DJ KOCO aka SHIMOKITA、Keb Darge、Killer Tunes Broadcast(WACKO MARIA)、Mayumikillerと、ロンドン、ロサンゼルス、東京の選曲家が交差する布陣だ。

同時開催されるレコードフェアは、国内最大規模のレコード即売イベント「TOKYO RECORD CONVENTION」が手がける。ロック、ファンク、ヒップホップ、実験音楽まで幅広いレコードが並び、ステージを行き来しながらアナログ盤を掘れる一日となる。

入場は無料だが、ROVRアプリをダウンロードのうえ事前登録し、アプリ内でQRコード付きチケットを取得する必要がある。定員制のため、現時点では登録枠が上限に達し次第、キャンセル待ちの受付となる。

なお、同イベントの2日前(10月1日)にはDOMMUNEにて『ARBAN presents: Introducing “ROVR” — A New Music Platform from the UK
— アルゴリズムの時代に、人が選ぶ音楽と出会う —』を実施。ROVR共同創設者の Ilan Elkayam氏 と Raphael Levy氏を迎え、アルゴリズム主導の音楽発見が抱える課題、人間によるキュレーションの可能性、そしてROVRが目指す新たな音楽体験について語る。ホスト役をARBAN代表の原田潤一が務める。

ROVR TOKYO #1 FESTIVAL & RECORD FAIR
https://www.rovr.live/tokyo