B・ディランのノーベル文学賞記念講演が公開

2017.06.07

4月にノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランが、6月5日(現地時間)に27分に及ぶノーベル文学賞記念講演の音声をノーベル財団の公式サイトで発表した。

ディラン氏は、昨年の受賞発表後に連絡が取れず、12月の受賞式も欠席したことが大きな話題となっていた。今年4月にスウェーデンを訪れた際、ようやくノーベル文学賞を受け取るも記念講演は行なわず、今後の動向が注目されていた。

6月4日に録音された同講演は、「私の曲が文学とどう関係しているのか戸惑っていた。見直すことでどこに接点があったかを知りたいと思った」と始まり、文学と音楽が自身に与えた影響について語っている。

講演の最後は、「歌は文学とは違う」と以下のように締めくくられている。

「歌は文学とは違う。歌は歌われるためにあるのであって読まれるためじゃない。シェイクスピアの戯曲は舞台で演じられるためのもの。曲の中の歌詞はページ上で読まれるのではなく歌われるためにあるのだ。あなた達の誰かがこうした意識で歌詞を聴くチャンスがあれば良いと思う。コンサートやレコードで、あるいは日頃聴いている曲の中で。もう一度ホメロスの一節(白鯨)に戻ろう。『ミューズよ、私の中で歌いなさい。そして私を通して物語を伝えなさい』」

ボブ・ディランの記念講演はこちらから