【ARBAN CONCIERGE #1】パーク ハイアット 東京「ニューヨーク バー」でマンハッタンの夜景を疑似体験

取材・文/ARBAN編集部 撮影/関 竜太

2018.05.18

東京五輪に向けてホテルの建設ラッシュが続いている。同時に近年、東京都心の“ホテルのあり方”にも変化が起きているようだ。そこは“宿泊するだけの施設”ではなく、スペシャルな料理と美味しいお酒、上質な音楽や予期せぬ出会いが待ち受けている。そんな最先端の夜遊び&社交場としての「ホテルのバー」をレポート。

東京屈指の“摩天楼ホテル”へ

新宿新都心の一角にある超高層ビル、新宿パークタワー。最高部が235メートル(地上52階)のこのビルは、新宿区内においては東京都庁第一庁舎に次いで高い建物である。テナントの多くはオフィスだが、ビルの最上部(39階から52階)は、ホテル「パーク ハイアット 東京」となっている。

このホテルは、アンダーズ東京(東京都港区)、ザ・リッツ・カールトン東京(東京都港区)に次いで、都内で3番目に高い場所にある(2018年5月現在)“超高層ラグジュアリー・ホテル”の代表格。その最上階にあるのが、今回お目当ての「ニューヨーク バー」である。

ニューヨーク バーは「パーク ハイアット 東京」の開業(1994年)と同時にオープンした。その名の通り、ニューヨークをテーマにしたメニューや、ラグジュアリーな空間、都心を見下ろせる圧巻の眺望、毎夜おこなわれるジャズ・ライブなどで人気を博している。また、映画『ロスト・イン・トランスレーション』(2003/米)のロケーションとしても選ばれ、その舞台をひと目見ようと今でも多くの外国人が訪れる人気スポットでもある。

そんな有名スポットでありながら、「大人の隠れ家」感に満ちているのも、このバーの魅力。その魅力は“目的地までの経路”にもある。まずはビル2Fのエントランスから、専用の直通エレベーターに乗って41階へ。そこには、壁や天井が一面ガラス張りになった「ピーク ラウンジ」という開放的で緑豊かなラウンジ・スペースが広がっている。すでに“異世界”を感じるが、まだ目的地ではない。ここからさらに、52階の「ニューヨーク バー」へ繋がる“もうひとつのエレベーター”を目指す。

ピーク ラウンジ(41F)を抜けて長い回廊を進むと、途中、美しいモノクロ写真が壁面を満たすダイニング「ジランドール」が出現。これを通過すると、「ライブラリー」と呼ばれるスペースが目前に広がる。まるで図書館や書庫を思わせる、巨大な書棚が整然と並んだこのエリアは、静謐かつ壮麗。両脇に書棚の列を眺めながら通路を歩き続けると、いよいよ52階へ繋がるエレベーター・ホールに到着。このエレベーターに乗って、最上階「ニューヨーク バー」へ。

静かなイントロダクションの先に

エレベーターの扉が開いた途端、眼前は東京都心を見渡す大パノラマ。ちょうど街の灯りがピークに達する時間帯(21時頃)で、なおかつ月明かりも皆無だったせいか、この日の夜景は一段と輝いて見える。同時に、ここまでの道のりが、見事にソフィストケートされた“静粛なイントロ”であったことを思い知らされる。

店内はすでに多くの客で賑わっている。高い天井と一面ガラス張りの窓により、抜群の開放感を味わえる環境。黒で統一されたインテリアは、シックかつラグジュアリー。最大の魅力である地上52階からの眺望は、スカイツリーと東京タワーを同時に収めるという贅沢さ。さらに近隣のNTTドコモ代々木ビルは、そのシルエットからエンパイア・ステート・ビルを想起させる。なるほど、ニューヨーク バーの名にふさわしい絶景。海外のガイドブックでも「必ず行くべき場所」として紹介されるのも頷ける。

事実、この日の客も多国籍。夜景を背にオーセンティックなジャズを奏でるカルテットも、外国人と思しき顔ぶれだ。一体ここはどこなのか? と、軽い目眩を起こしそうなシチュエーション。こうした心地よいトリップ感を増幅してくれるのが“美酒”である。せっかくなので、ここはひとつショートカクテル「ニューヨーク」を。

ウイスキーベースにライムやポメグラネイト(ざくろ)のジュースを加えたこのカクテルは、アルコールの強さとは裏腹に甘い口当たり。他にも、旬の果物などを使用した、なんとも魅惑的なドリンクメニューが並ぶ。常時300種、1800本のストックがあるというアメリカ産ワインにも心惹かれるが、次もウイスキーベースで、ロングカクテル「オールドファッションド」をオーダーする。

このカクテルは通常、グラスに角砂糖を入れ、マドラーでオレンジなどのフルーツを潰しながら好みの味を楽しむものだが、ここ「ニューヨーク バー」のレシピは、ホワイトシュガーではなく和三盆を使用。また、わさび風味のおかきなど、和テイストのミックスが提供されるのは、外国人ゲストにとっても魅力的なポイントだろう。

幻惑的な夜景と、美酒を湛えたグラス。そして気の利いた音楽。視覚と味覚と聴覚が同時に心地よく刺激される、じつに豪奢な時間。これからの季節は、黄昏時にここを訪れ、夜の帳が降りる様子を眺めるのもまた一興。もちろん、真夜中にふらりと寄って軽く一杯、というのも悪くない。

いまや“高層階のお洒落なバー”は、さほど珍しくはない。それでもこのバーが「特別」なのは、ニューヨーク バーの名にふさわしいメニューや、もてなしの数々。そして、誰が言ったか「ニューヨーク以上にニューヨーク」な景観にあるのだろう。

ニューヨーク バー
〒163-1055 東京都新宿区西新宿3-7-1-2
パーク ハイアット 東京 52階
03-5323-3458

営業時間
17:00〜24:00(月〜水・日)
17:00〜25:00(木・金・土)

*ライブ演奏は通常20:00より(日曜日は19:00より)
*演奏開始後はカバーチャージ¥2,500(税別、宿泊ゲストは無料)

https://restaurants.tokyo.park.hyatt.co.jp/nyb.html

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