フランス音楽界の巨匠・ミシェル・ルグランが死去

2019.01.28

仏ピアニスト/作曲家のミシェル・ルグランが、現地時間1月26日(土)に亡くなった。86歳だった。ミシェルのマネージメント事務所は「安らかな最期だった」と伝えている。

その生涯で、100作以上のアルバムと約150曲におよぶ映画音楽を手がけ、3度のアカデミー賞、5つのグラミー賞、2度のパルム・ドール(カンヌ国際映画祭)、ゴールデングローヴ賞、英国アカデミー賞(BAFTA)など、数々の賞を受賞したミシェル・ルグラン。

父は楽団指揮者で母は楽譜出版社の経営者という音楽一家のもと、1932年に生まれたミシェルは、11歳でパリのコンセルヴァトワール(国立高等音楽院)に入学。20歳にして通常より4年も早く同校を卒業した。

卒業後はプロとして活動し、10代半ばには父の手伝いで映画音楽のキャリアをスタート。一方、自己のグループでも精力的に活動し、その多彩な音楽性でレコード会社の目に留まり、ピアノ・トリオや楽団名義でのレコードを次々に発表。

1958年には、マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンスらを従えたリーダー作『Legrand Jazz』で、全米にその名を轟かせた。

『Legrand Jazz』

帰国時、盟友ジャック・ドゥミと組んだ『シェルブールの雨傘』(64年)のヒットで世界的な名声を獲得し、続く『華麗なる賭け』(68年)、『おもいでの夏』(70年)、『三銃士』(73年)も国内外で高い評価を得た。

『シェルブールの雨傘』映像一部

80年代以降は映画音楽をはじめ、クラシックでの指揮や舞台劇にも着手。晩年は、オーソン・ウェルズ監督の未完の遺作『The Other Side of the Wind(風の向こう側)』の映画音楽も手がけていた。

生前、ミシェルは本作について「60年間の映画音楽制作の中で最もエキサイティングで繊細なスコアになった」とコメントしている。

『The Other Side of the Wind(風の向こう側)』映像一部

なお、下記ミシェル・ルグランの公式サイトやSNSでは、彼の功績を讃える追悼コメントなどが添えられている。

ミシェル・ルグラン公式サイト
http://michellegrandofficial.com/

Facebookでの追悼コメント。