投稿日 : 2017.08.24 更新日 : 2018.06.13

ジョン・アバークロンビー逝去

8月22日(米現地時間)、米ギタリストのジョン・アバークロンビーが亡くなった。享年72歳。死因は心不全によるもので、米ニューヨーク州郊外ピークスキルの病院で家族に見守られながら静かに息を引き取ったという。

革新的なギター・アプローチで長年にわたりECMレコードから多くの作品を生み出してきたアバークロンビーは、1944年、米ニューヨーク州ポートチェスターで生まれた。1967年にバークリー音楽大学を卒業後、ニューヨークでセッション・ミュージシャンとしてギル・エヴァンスやガトー・バルビエリ、バリー・マイルスなど多くのアーティストと共演。

1975年にはドラマーのジャック・ディジョネットやキーボーディストのヤン・ハマーが参加したデビュー・アルバム『Timeless』をECMレコードからリリース。その後も約40年にわたって、30作以上のアルバムを同レーベルから発表し、今年初頭に発表された『Up And Coming』が最後のアルバムとなった。

ECMレコードはアバークロンビーの訃報を受け、以下の声明を発表している。

822日、偉大なギタリスト、ジョン・アバークロンビーが長い闘病生活の果てに旅立ちました。研ぎ澄まされた彼の音楽性、ユーモアあふれる彼の人間性は多くの人に惜しまれるでしょう。また、彼の遺した多くの作品はジャズ・ギターを続ける人たちがいる限り、いつまでも聴き続けられることでしょう」