投稿日 : 2019.03.22

高畑勲の回顧展『高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの』が今夏開催

日本アニメーション界の巨匠、故・高畑勲の展覧会『高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation』が、7月2日(火)から10月6日(日)にかけて「東京国立近代美術館」(東京都千代田区)で開催される。

全4章で構成される同展は、高畑監督の業績を総覧する初の回顧展。これまで未発表だった制作ノートや絵コンテなどの展示とともに、“絵を描かない”監督がどのように歴史に残るアニメーションを作ったのか、他クリエイターたちとの交流や共同制作の過程を通して明らかにする。

「1章 出発点─アニメーション映画への情熱」では、演出助手時代に手掛けた作品や、初の劇場用長編演出(監督)作品『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)などにフォーカス。

「2章 日常生活のよろこび─アニメーションの新たな表現領域を開拓」では、『アルプスの少女ハイジ』(1974年)、『母をたずねて三千里』(1976年)、『赤毛のアン』(1979年)などのTV名作シリーズ制作時の高畑演出の秘密に迫る。

「3章 日本文化への眼差し─過去と現在との対話」では、『火垂るの墓』(1988 年)、『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)などで発揮された、日本人の戦中・戦後の経験を現代のものに置き換えた話法の創造、「里山」というモチーフの展開に注目。

「4章 スケッチの躍動─新たなアニメーションへの挑戦」では、日本の視覚文化の伝統の探求から、人物・背景を一体化する新たなアニメーション表現に達した『ホ ーホケキョ となりの山田くん』(1999年)、『かぐや姫の物語』(2013年)にスポットを当てる。

『高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの』詳細
■展覧会名:高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation
■会場:東京国立近代美術館 1 階 企画展ギャラリー(〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園 3-1)
■会期:201972日(火)〜106日(日)
■休館日:月曜日(ただし 7 15 日、8 12 日、9 16 日、9 23 日は開館)、7 16 日(火)、8 13 日(火)、9 17 日(火)、9 24 日(火)
■開館時間:10:00-17:00(金、土曜日は 21:00 まで) 入館は閉館 30 分前まで
■主催:東京国立近代美術館、NHKNHKプロモーション
■企画協力:スタジオジブリ
協力:(公財)徳間記念アニメーション文化財団
■協賛:凸版印刷
■観覧料:一般 1,500(1,300)円、大学生 1,100(900)円、高校生 600(400)円
※( )内は、前売りおよび 20 名以上の団体料金。いずれも消費税込。
中学生以下および障害者手帳をご提示の方とその付添者(1名)は無料。
前売券の販売期間は 2019 4 23 日(火)~7 1 日(月)を予定。
本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMAT コレクション」(4F-2F)もご覧いただけます。
■同時開催:所蔵作品展「MOMAT コレクション」(4F-2F) 2019 6 4 日(火)~10 20 日(日)
■お問合せ:03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト: https://takahata-ten.jp
■巡回:今後、岡山での開催を予定