フォックス・キャプチャー・プラン “UNDERGROUND” Release Live

取材・文/山本将志 撮影/石本一人旅/Lonesome Ishimoto

2015.07.01

フォックス・キャプチャー・プラン"UNDERGROUND" Release Live

「現代版ジャズロック」をコンセプトに活動するピアノトリオ、フォックス・キャプチャー・プラン。2011年のデビュー以降、2012年8月にタワーレコード新宿店限定で発売したシングルCDR『Sampleboard』でフロア・デイリー・チャート1位を記録。2013年12月には、セカンドアルバム『BRIDGE』がJAZZ JAPAN AWARD 2013 アルバム・オブ・ザ・イヤーのニュースター部門と第6回 CDショップ大賞2014 ジャズ部門賞を受賞。そして、2015年4月からTBS系ドラマ「ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~」の劇伴を担当するなど、現在活躍が目覚ましいバンドのひとつだ。

fox capture planのメンバーは、JABBERLOOP(ジャバループ)の岸本亮(ピアノ)、Immigrant’s Bossa Band(イミグランツ・ボッサ・バンド)のカワイヒデヒロ(ベース)、nhhmbase(ネハンベース)の井上司(ドラム)。それぞれが実力と人気を兼ねそろえたバンドで活動しているわけだが、その忙しい合間を縫ってのfox capture planでの活動。時間的な問題はもちろん、湧いて出るかのような楽曲のアイデアは、彼らのそれぞれのバンドでの活動があってこそ可能にしたのではないだろうか。ジャズとロックを連想すると、SOIL&“PIMP”SESSIONS(ソイル&ピンプ・セッションズ)がまず頭に浮かぶが、ここまでロックに寄ったバンドも珍しい。むしろロックバンドの形式ではあるが、使われている楽器がジャズで使用されているもの、という印象が私には大きい。そしてそれが、彼ら独自の世界観を作りだし、多くのファンを獲得してきたのだと思う。

2015年は年明け早々に年内3枚のアルバムリリースを発表。その第1弾が4月にリリースした『UNDERGROUND』となるわけだが、リリース後は全国を回るツアーも開催され、5月17日にUNIT(東京都渋谷区)で東京公演が行われた。

チケットもソールドアウトとなった本公演。1曲目は、アルバムと同じく「beyond the beyond」でスタートする。彼らの音を象徴する情緒的で疾走感溢れる岸本のピアノと、井上のダイナミックなドラムがそのメロディーと並走し盛り上げる。そしてその2人の空間をベースのカワイが埋めていく。そしてファーストアルバム収録の楽曲「Reincarnation」、「wonderwall」へと続き「地下の世界に流れる時間」までMCを入れずに一気に駆けていった。

どこか張り詰めた空気をまとった序章から、MCが入ると一転して和やかなムードへ。ここで7月8日に発売を控えるカバーアルバム『COVERMIND』からUnderworld(アンダーワールド)の「Born Slippy」とコーン(korn)の「Freak on a leash」を披露。このアルバムは、他にもグリーン・デイ(Green Day)やファットボーイ・スリム(Fatboy Slim)、オアシス(oasis)、ウィーザー(WEEZER)、マッシヴ・アタック(Massive Attack)、レディオヘッド(Radiohead)、ビョーク(Bjork)などの楽曲がカバーされており、ロック好きからポップス、ダンスミュージック好きまで幅広い層へfox capture planの名を届ける作品となりそうだ。

ピアノとドラムのそれぞれのソロを披露し、TBS系ドラマ「ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~」のサウンドトラックより「In the darkness」をライブ用にアレンジ。ライブも終盤に差し掛かり「疾走する閃光」、「Elementary Stream」、「Attack on fox」、「RISING」、「衝動の粒子」というファン感涙の流れでフロアを爆発的に盛り上げ、最後に彼らの楽曲の中でもっとも日本的な画を想像させる「tong poo」で締めくくった。

もちろんのアンコール。そこで日本最大級のジャズフェスティバル「東京JAZZ」への出演が決まったことをファンに報告。彼らの出演はCOTTON CLUBとなる。Blue Note Tokyoと並び洗練されたあの空間で彼らがどのようなパフォーマンスをするのか非常に楽しみなところだ。最後は、ラストスパートの合図を告げる「capture the Initial “F”」、The Smashing Pumpkins(ザ・スマッシング・パンプキンズ)の「Tonight, Tonight」、そして「Flexible」で熱を帯びたフロアに清涼感を届け、すべてのパフォーマンスを終了した。

ツアーを終えてfox capture planの岸本亮からコメントが届いたのでご紹介したい。

fox capture planが始動してちょうど4年が経過したのですが、この日のUNITは今までの活動を総括したようなライブになったと思います。各曲を演奏し始めた時のオーディエンスの反応がすごく大きくて自分たちの楽曲が浸透しているのを実感しました。ツアーファイナルも終わったばかりですが既にバンドは次の展開に入っているつもりなので、今後も常に挑戦する気持ちを持って活動していきたいです。

[セットリスト]
1. beyond the beyond
2. Reincarnation
3. wonderwall
4. 地下の世界に流れる時間
5. Born Slippy
6. Freak on a leash
7. Piano Solo~Time to think
8. Drums Solo~彼こそが海賊
9. In the darkness
10. 疾走する閃光
11. Elementary Stream
12. Attack on fox
13. RISING (short version)
14. 衝動の粒子
15. this wall
16. tong poo

[アンコール]
17. capture the Initial “F”
18. Tonight, Tonight
19. Flexible

■オフィシャルサイト
http://foxcaptureplan.net/

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