ルー・ドワイヨン『Lay Low』

文/富澤えいち

2016.03.04

タイトル
Lay Low
アーティスト
Lou Doillon
レーベル
Rambling RECORDS
発売日
2015.12.02

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音楽を使っての表現を生業にする者のなかで、シンガーほど“立ち位置”が重視されるパートもないだろう。ジャズはポピュラー音楽のなかでも“実力主義”を装ってきたイメージは少なからずあるだろうが、じつは生い立ちやアクシデントなどのエピソードと無縁にパフォーマンスだけで評価されるとは言いがたい。その意味でこのルー・ドワイヨンが有しているエピソードは最強の部類に属すると言えるのだが、それはまた“両刃の剣”としてそれを凌駕する個性と実力を求めるプレッシャーとも闘わなければならないことを意味している。しかし彼女は、2012年のデビュー作『Places』で見事にその重圧をはねのけ、個性において母であるジェーン・バーキンを超えていることを世界に知らしめた。さらなる実力が問われる本作では、欧州スタイルならではの“気取らないヴォーカル”に磨きをかけ、“クロい”“ウマい”の次なる第三極の旗手であることを印象づける1枚になった。

 

■Rambling RECORDS
http://www.rambling.ne.jp/catalog/lay-low/

トラックリスト

1. Left Behind
2. Above My Head
3. Where To Start
4. Nothing
5. Lay Low
6. Weekender Baby
7. Let Me GO
8. Good Man
9. Worth Saying
10. Robin Miller
11. So Still
12. Hold On and Let Go
13. Ticket Line

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