投稿日 : 2017.07.03 更新日 : 2018.06.13

フィル・コーラン逝去

初期サン・ラ・アーケストラの一員として、またザ・アーティスティック・ヘリテージ・アンサンブルなどで活躍したジャズ・トランペット奏者のケラン・フィル・コーランが、現地時間6月28日に米イリノイ州のシカゴ大学病院で亡くなった。享年90歳。

この訃報を受け、彼のFacebookにはサン・ラ・アーケストラから「彼の家族と友人たちに哀悼の意を表します」というコメントや、ジャイルス・ピーターソンから「真に偉大で文化的な教育者のひとりが去ってしまい、本当に悲しい。フィル・コーラン、安らかに」などのコメントが届いている。

若年期にミリタリーバンドを経験したコーランは、1959年から1961年にサン・ラの「サン・ラ・アーケストラ」にトランペットとして加入。『Fate In A Pleasant Mood』や『Angels And Demons At Play』などの作品に参加した。65年には非営利音楽団体「AACM (Association for the Advancement of Creative Musicians)」や、シカゴ市の「Afro-Arts Theater」の共同設立者としても尽力した。

また、アース・ウインド&ファイアーの故モーリス・ホワイトの師としても知られているコーランは、彼らとともにアース・ウインド&ファイアーの前身となる「ザ・ファラオズ」としても活動。近年では彼の8人の息子たちによる「ヒプノティック・ブラス・アンサンブル」のレコーディングなどにも参加していた。

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