関口シンゴ Brilliant Tour 2015

取材・文/山本将志 写真/則常智宏

2015.07.21

関口シンゴ Brilliant Tour 2015

2013年11月20日(水)にリリースしたセカンド・アルバム『DAWN』をもって活動を休止したバンドOvall。これまでに「FUJI ROCK FESTIVAL」、「SUMMER SONIC」、「RISING SUN ROCK FESTIVAL」、「朝霧JAM」など、ロック・ファンでなくても名前が知られている大型フェスティバルに出演をしてきたキャリアを持つバンドだ。活動休止以降も、メンバーであったドラマーのmabanuaは、Charaのニュー・アルバム『Secret Garden』収録の「はちみつ」のプロデュースや、大橋トリオのツアーにサポート・メンバーとして参加。ベーシストのShingo Suzukiもニュー・プロジェクトHipnoticsの始動や、日本生命のCM「人生列車/約束篇」への楽曲提供など、それぞれが活躍している。そして、Ovallのギタリストであった関口シンゴも、スウェーデン・ツアーをはじめ、2015年3月4日(水)にはビクターエンタテインメントより、関口シンゴ名義で初となるソロ・アルバム『Brilliant』をリリース。さらには、今年の「FUJI ROCK FESTIVAL’15」への出演も決まっている。『Brilliant』のリリースに伴い4月から行っていた全国ツアーのファイナルが、6月12日(金) にMotion Blue YOKOHAMA(神奈川県横浜市)で開催された。
人気観光スポットである横浜みなとみらい21。その赤レンガ倉庫に位置するMotion Blue YOKOHAMA。Blue Note Tokyoの系列店でもあり、美味しい食事とお酒を楽しみながら、ジャズをはじめ、さまざまな音楽の生演奏が楽しめる大人のための空間として一度は行ってみたいジャズ・クラブのひとつだ。

関口とメンバーがステージに上がり、すぐ演奏は開始された。イントロを挟んで、なめらかにアルバム収録曲の「Autostrada」、「Freakshow」へと続く。そしてMCでは、「FUJI ROCK FESTIVAL’15」出演のアナウンスをして、「フジにむけてぶちかまします」と言うと、他のメンバーから「ぶちかますって、シンゴちゃんらしくないよ(笑)」とつっこみが入る。「気合は入っているんだけどね。でも次の曲はバラードっていう……。“ぼんやりと考える”っていう意味の曲です」と言うと、会場は大きな笑いに包まれ「Woolly Thinking」が演奏された。このMCの一連のやり取りを見ていると、関口の優しい人間性がギターから心地よい音となって表現されているように思う。そしてファースト・ステージの最後はアルバム・タイトルにもなっている「Brilliant」で締めくくられた。

少しの休憩をはさみ、セカンド・ステージが始まる。1曲目はシンディ・ローパー(Cyndi Lauper)の「Time After Time」のカバーからスタートした。この曲は、昨年関口がスウェーデンへツアーに行ったとき、誰もが知っている曲でみんなと繋がりたいという気持ちで披露した思い出の曲だという。そして、ここからゲスト・ボーカルの登場が続く。まずは、南カリフォルニア育ちのシンガー・ソング・ライターのMichael Kanekoが登場し「Everyday I Feel Your Heart」を披露。アルバムでは、Ovallのmabanuaがボーカルを担当していたが、Michael Kanekoの爽やかな高音もアルバムとは違う魅力をみせていた。そして次の曲は、映画『テラスハウス クロージング・ドア』の劇中歌にもなった「繋いだ未来」。ゲスト・ボーカルにはニューヨークで活動経験のあるiri。関口の所属するorigami PRODUCTIONSの社長が、彼女の歌う七尾旅人の「サーカスナイト」を動画サイトで見て感動し、共演の実現にいたったエピソードがある。R&Bやジャズの影響を感じられる力強くしなやかな彼女のボーカルを、コーラスのように支える関口のギターが印象的だった。そして、アルバムには参加していないが、関口と一緒に活動をしているHiro-a-keyが登場し 「Wings」、「Who You Gonna Hold Tight」の2曲を披露。声域が広く、よく通る歌声には驚かされる。「Who You Gonna Hold Tight」では、会場から手拍子がわきおこり、ギターの音色が言葉として聴こえてくるような関口らしい楽曲「My Favorite Avenue」でセカンド・ステージの最後を飾った。

アンコールは、関口のソロからスタート。関口の別プロジェクトであるvusikのバラード楽曲「Message」をじっくり聴かせる。そして、今回のバンド・メンバーを呼び、「Feel It All The Time」へ。ここまで登場したゲスト・ボーカルが順番にステージに登場し、歌いつないでいった。演奏が終わると出演者が横一列に並んで手をつなぎ、カーテンコールのようなお辞儀が繰り返され、大きな歓声と拍手に包まれながら関口シンゴのツアーは幕を下ろした。そして7月25日(土)、「FUJI ROCK FESTIVAL’15」のGypsy Avalonステージに再び、関口シンゴの優しい音色が響きわたり、会場を包むこととなるだろう。

[セットリスト]
ファースト
1.Intro
2.Autostrada
3.Freakshow
4.Woolly Thinking
5.Brilliant

セカンド
1.Time After Time (Gt. solo)
2.Everyday I Feel Your Heart (feat. Michael Kaneko)
3.繋いだ未来 (feat. iri)
4.Wings (feat. Hiro-a-key)
5.Who You Gonna Hold Tight (feat. Hiro-a-key)
6.My Favorite Avenue

アンコール
1.Message (Gt. solo)
2.Feel it all the time

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