投稿日 : 2016.08.05 更新日 : 2017.12.14

AGENT3『SOUND FROM BELOW』

文/島田奈央子

タイトル
SOUND FROM BELOW
アーティスト
AGENT3
レーベル
P-VINE
発売日
2016.05.25

90年代、特にクラブシーンで熱い盛り上がりをみせた、ジャムバンドのソウライブ。そのドラマーのアラン・エヴァンスが結成した新しいプロジェクトが、このAGENT3。メンバーは違うが、鍵盤、ギター、ドラムというベースレスのトリオ編成はソウライブの時と同じ。さらに、オルガン奏者、ジミー・スミスあたりが起点となる“ジャズファンク”を継承したサウンドも変わっていない。時代がどうあれ、アラン自身が没頭できる音楽はただひとつ。ジャズファンクにあるということを、強く思い知らされるのが今回のアルバムだ。参加メンバーは、アランの昔馴染みのミュージシャンたちで、気軽なセッションから発展したという。アランが支える深いグルーヴのなかで、自由でありながら展開していくギターとキーボードがなんともファンキーで楽しい。また曲間には、イントロ、インタールード、アウトロという、コンパクトなサイズの曲が入っており、全編を通して聴くとまるで映画のサントラ盤のようだ。

■P-VINE公式サイト
http://p-vine.jp/music/pcd-24484

トラックリスト

1. Intro
2. The Mangle
3. Cabin Fever
4. Dusty Fingers
5. Interlude
6. Headphones
7. High Midnight
8. The Mix
9. James River
10. Outro
11. The Keeper (Bonus Track)