2019.12.06

青野賢一 (ビームス創造研究所/文筆家)が選ぶ2019年ベストアルバム

青野賢一の写真
青野賢一
ビームス創造研究所クリエイティブディレクター、文筆家。社外のクライアントワークに従事する「ビームス創造研究所」のクリエイティブディレクター。音楽部門〈BEAMS RECORDS〉のディレクターも兼務している。また音楽、映画、文学、美術などを論ずる文筆家として『CREA』『ミセス』『音楽ナタリー』などに連載を持つ。1987年よりDJ活動を開始し、現在は青山zero「SUNDAY DISCO SESSION 日曜日が待ち遠しい!」(奇数月第一日曜日 w/山崎真央、最高の夏)などでレギュラーを務めている。

V.A.
『Music From Jarvis Cocker’s Sunday Service』

V.A. 『Music From Jarvis Cocker’s Sunday Service』

ジャーヴィス・コッカーがDJを務めていたBBC RADIO 6の番組名を冠したコンピレーション。アントニー&ザ・ジョンソンズによるビヨンセ「Crazy in Love」のカバーをはじめ、オブスキュアなセレクションが光る。各曲にまつわるエピソードが綴られているのも嬉しい。
本作を起点に新たな音楽世界が広がってゆく名コンピだ。


Ana Roxanne
『~~~』

Ana Roxanne 『~~~』

Ana RoxanneはLAを拠点に活動する東南アジア系アーティスト。はじめはカセットで、続いてLPでリリースされた本作は、フィールドレコーディング、シンセ、声による幽玄なサウンドスケープだ。イーノ言うところの「環境音楽」とは趣を異にする、内省的でパーソナルなこのアンビエント作品は、聴く者を虜にする強さがある。


 

Floating Points
『Crush』

Floating Points 『Crush』

ヴィンテージ・シンセ、モジュラー・シンセやエレピをプロダクションの軸に、曲によってストリングスや管楽器を配したフローティング・ポインツの最新作。スリリングなトラックとクラシカルな面持ちの曲が違和感なく並ぶ、今年の電子音楽のベストといえそうな内容だ。音は太いが、閉塞感がないので繰り返し聴いてしまう。