開催間近!8/31~9/2「東京JAZZ」の見どころ総まとめ

取材・文/富山英三郎

2018.08.10

2002年の初開催以来、日本のジャズフェスシーンをリードしてきた『東京JAZZ』が、今年も8/31(金)~9/2(日)の3日間でおこなわれる。会場は昨年より新たな拠点となった渋谷エリア。ここでは、各エリアの担当者に話を聞きながら、国内最大級のジャズ・フェスティバルの見どころを紹介していく。また、記事の最後には【Tokyo Jazz X】のチケットプレゼント情報も!!

©16th TOKYO JAZZ FESTIVAL Photo by Rieko Oka

渋谷に拠点を移して2年目の秋

『国境を越えて、世代を超えて』をテーマに、17回目の開催が迫る東京JAZZ。メイン会場となるのは、代々木公園に隣接するNHKホールだ。ホールの目の前にある代々木公園ケヤキ並木には特設ステージが組まれ、国内外総勢14組のアーティストを無料で楽しむこともできる。

また、NHKみんなの広場 ふれあいホールでは、NYのジャズクラブなどで撮影された超高精細の8K映像が無料観覧可能。さらに、渋谷スペイン坂にあるライブハウス・WWWおよびWWW Xでは、関連イベントとして今をときめく若手を中心としたクロスオーバーなアーティスト全10組が出演する。

キューバの歌姫、オマーラ・ポルトゥオンド

まずは、メイン会場となる【the HALL】こと、NHKホールの注目アーティストについてエグゼクティブ・プロデューサーの山中宏之さんに話を聞いた。

「現在、最後の続編ともいえる話題の映画『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス』が公開中ですが、彼らは第1回の東京JAZZでプレイしているんです。そんななか、9/2(日)の昼は、同メンバーで今も現役で活躍されているオマーラ・ポルトゥオンドが登場します。脇を固めるのは、彼もまたオリジナルメンバーのひとりだったバルバリート・トレース、そしてキューバの気鋭ピアニストであるロベルト・フォンセカ。さらにオルケスタ・デ・ラ・ルスという強力布陣。

グラスパー率いるR+R=NOW 初登場!

実は、ブエナ・ビスタを第1回で招聘したのは、当時東京JAZZの音楽プロデューサーだったハービー・ハンコックなんです。そんなハービーは9/1(土)の夜に登場。何かの縁を感じてしまいますよね。
しかも、彼のバンドメンバーには、ケンドリック・ラマーのプロデューサーとしても知られるサックス奏者のテラス・マーティンがいるわけです。同日の昼は、そのテラス・マーティンやロバート・グラスパーなど最高峰のメンバーが集まった、話題のR+R=NOWが初登場します。
つまり、9/1(土)はLAを中心とする現在の西海岸ジャズシーンを象徴する人たちが大集合するわけなんですよ。個人的には、何かサプライズが起こってくれないかと淡い期待を抱いています(笑)

 

R+R=NOWと同じ昼に登場するのは、ジャンルを超え、国境を越えて愛されるコーネリアス。こちらは音楽・映像・照明が融合したアート作品のような舞台演出にも期待してください。
また、くるりの岸田繁さんも高く評価しているアルメニア出身の天才ピアニスト、ティグラン・ハマシアンがトリオで出演したり、常に新しい音楽にチャレンジし続けているジャズレジェンド渡辺貞夫さんがビッグバンドを従えて登場するなど、まさに『国境を越えて、世代を超えて』というコンセプトに合ったメンバーが揃いました。

なお、今年は再入場可能になりましたので、セットチェンジなどの合間にケヤキ並木の【the PLAZA】をお楽しみいただくこともできます。また、【the HALL】のお客様は予約・有料制ですが託児所サービスを用意していますので、子育て世代の方も安心しておくつろぎいただけます」


【the PLAZA】無料で国内外アーティストが観られる!

©16th TOKYO JAZZ FESTIVAL Photo by Yoshihiro Kamewada

8/31(金)~9/2(日)の3日間、ケヤキ並木で開催される【the PLAZA】という入場無料のライブイベントにも注目! ここでは世界各国の料理がキッチンカーで楽しめ、高級ワインなどドリンク類も豊富に揃う、フェス感覚でわいわい過ごせるスポットだ。 エグゼクティブ・プロデューサーの飯野恵子さんに話を聞いた。

「東京JAZZは、“国境を越えて、世代を超えて”をテーマに掲げてきたジャズフェスということで、これまでも世界中の気鋭アーティストのフリーステージをお届けしてきました。今年は海外から7組、国内から7組、総勢14組の多彩なアーティストが登場します。
注目は、トランペット/チェロ/アコーディオンというオランダのユニークなユニット、エリック・ヴロイマンス・オリバーズ・シネマ。エリックは過去に東京JAZZのホール公演にも出演しているオランダを代表する第一線のトランペッターで、今年は学生たちとのワークショップにも参加予定です。また、スペインのチクエロ-マルコ・メスキーダもおすすめ。ジャズやクラシックとフラメンコを融合した情熱的な演奏に酔いしれてください。

学生選抜によるビッグバンドにも注目!

そして、イチオシは日本が世界に誇るジャズピアニスト小曽根真さんの発案により発足したJFC All Stars Big Bandです。JFC(Jazz Festival at Conservatory)とは、小曽根さんが教鞭をとられている国立音楽大学に加え、ジャズ専修のある昭和音楽大学、尚美学園大学の3大学によるフェスティバルのこと。毎年、その参加者の中から特に優秀な学生を選抜したビッグバンドが編成され、小曽根さんの指導を受けてステージにあがります。未来を担う学生たちに寄せる小曽根さんの思いと、学生たちの若いパワーに溢れた企画をお楽しみください。

また、以前東京JAZZのホール公演にも出演いただいた桑原あいさんが今年はトリオで。さらに、先日のフジロックにも出演した民謡クルセイダーズも登場します!  これら豪華ラインナップを無料で見れるのは贅沢です 。

*MAPはイメージです。詳細は公式サイトなどでご確認ください。

お散歩気分で気軽に楽しめるのが魅力!

【the PLAZA】のメインステージは全公演立見にも関わらず、昨年は本当に多くの方にご来場いただきました。食事やお酒を楽しみながら、普段ジャズを聴かない方も楽しんでいただけたようで、そこからファンになってくれる人たちも多いようです。

なお、野外でちょっと休憩したいなというときは、隣接するNHKみんなの広場にあるふれあいホールにて同時開催される【8Kスーパーハイビジョン JAZZシアター】もおすすめです。 チック・コリアやボブ・ジェームス&ランディ・ブレッカーといったレジェンドが、NYのジャズクラブで演奏している映像を8Kで楽しむことができます。超高精細映像&立体音響という最新の技術を味わってみてください」


新世代の波を体感できる[Tokyo Jazz X]

90年代のアシッドジャズ旋風から約20年を経て、再び豊潤な輝きを見せているクロスオーバーな音楽シーン。そんな現在進行形のシーンを代表するアーティストが集結しているのが、WWWおよびWWW Xで開催される【Tokyo Jazz X】だ。
こちらはエグゼクティブ・プロデューサーの田邊浩介さんに話を聞いた。

「【the HALL】では基本的にジャズのレジェンドが出演するので、それとは対照的に【Tokyo Jazz X】では踊れるジャズを中心とした、若い世代向けのラインナップを目指しました。また、90年代のクラブジャズブームから一周回って、再び当時と似た雰囲気が生まれつつある最新シーンの空気感を取り入れたいと思っています。
そこで、Kyoto Jazz Massiveを第一世代だとすれば、第二世代ともいえるH ZETTRIO、第三世代のWONKなど、世代もクロスオーバーするカタチで最新の音楽を楽しめるようになっています。また、海外からはシンガポールのアシッドジャズバンド、The Steve McQueensが登場しますのでこちらも注目です。Reiと中村達也を中心としたiki orchestraや、フジロックで注目を集めたOvallやjizueも出演するなど、良い感じにまとまった計10組だと自負しています」


17th TOKYO JAZZ FESTIVAL

【the HALL】
会場/NHKホール
■2018年9月1日(土)
[SOUNDSCAPE]
開場/11:30 開演/12:30
出演/ R+R=NOW、コーネリアス
[JAZZ ODYSSEY]
開場/17:00 開演/18:00
出演/ハービー・ハンコック and His Band(ジェームス・ジーナス、トレヴァー・ローレンス Jr、リオーネル・ルエケ & テラス・マーティン)、ティグラン・ハマシアン・トリオ
■2018年9月2日(日)
[THE VOICES]
開場/11:30 開演/12:30
出演/ オマーラ・ポルトゥオンド(ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ™) meets オルケスタ・デ・ラルス feat.ロベルト・フォンセカ&バルバリート・トーレス、マンハッタン・トランスファー
[THE MAESTROS]
開場/17:00 開演/18:00
出演/渡辺貞夫オーケストラ、ジョン・スコフィールド「Combo 66」
料金/・プラチナ・パッケージ(オーケストラボックス席+特典)1万9800円 ・SS席 1万2800円 ・S席9800円 ・A席7800円 ・B席3800円
・SS1日通し券(同日の昼夜2公演分)2万4600円 ・SS2日通し券(2日間の昼夜・計4公演分)4万8200円

【Tokyo Jazz X】
会場/渋谷WWW、WWW X
■2018年9月1日(土)
[X-PERIMENT]
開場/15:00 開演/16:00
出演/H ZETTRIO/WONK/Ovall/POLYPLUS/Scarf & the SuspenderS
■2018年9月2日(日)
[X-BORDER]
開場/15:00 開演/16:00
出演/Kyoto Jazz Massive Live Set/iki orchestra(Rei・前田サラ・中村達也・秋田ゴールドマン)/jizue/Schroeder-Headz/The Steve McQueens
料金/・1日券5000円 ・2日通し券9000円

東京JAZZの詳細はこちら
http://www.tokyo-jazz.com/

Tokyo Jazz Xの詳細はこちら
http://www.tokyo-jazz.com/x/

★チケットプレゼント★
2018年9月1日(土)、2日(日)におこなわれる『Tokyo Jazz X』の1日券を各日それぞれ2名1組様にプレゼントいたします。ご希望の方は、以下の「プレゼント応募フォーム」に必要事項および観覧希望日をご記入の上ご応募ください。

*応募の締め切りは2018年8月16日(木)。当選の発表は発送をもって代えさせていただきます。


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