予算は10万円以内! 最新レコードプレーヤーおすすめモデル3種

文/安藤政弘

2019.07.30

気になるオーディオ新製品

アナログレコードの人気再燃がニュースになって久しい。最近では、旬のアーティストがアナログ盤をリリースするという風潮も根付き、日本レコード協会の統計データによると生産枚数もこの10年で10倍以上に伸びている。

レコードに目覚めるきっかけは様々だが、コレクション用や、絵画やポスターのように部屋を飾るインテリア用として買い求める割合も高く、こういったユーザー(ビギナー)に向けたレコードプレーヤーが、オーディオメーカーから相次いで販売されている。これらの新製品はビギナーに限らず、「昔買ったレコードをもう一度聴きたい」という人のニーズにも応えられるポテンシャルをも秘めている。

ポイントは「フォノイコ内蔵」と「MM型」

ビギナー向けといってもコスパ優先の低クオリティモデルという意味ではない。オーディオの知識が浅く、はじめてアナログ盤をあつかう人でも容易にセッティングができ、すぐにレコードの音源を楽しめる機能が施されているモデルのことだ。

その重要機能の一つが「フォノイコライザー」である。レコードの音源はもともと、低音は小さく、高音は大きく記録されているので、再生時には逆に低音を大きく、高音を抑える必要がある。そのための装置がフォノイコライザーであり、これを本体に内蔵するタイプは、アンプとつなぐだけで聴くことができるのだ。

もう一つが、針交換が容易で汎用性の高いMM型カートリッジだ。カートリッジには数種類タイプがあるが、MM型であればビギナーも難なく使いこなすことができる。ここでは、フォノイコライザーとMM型カートリッジを搭載したレコードプレーヤーのおすすめ機種を3つ紹介していこう。

現代的インテリアに溶け込むデノン「DP-400/DP-450USB

デノン「DP-400/DP-450USB」

1971年に発売された「DP-5000」を筆頭に、レコードプレーヤーの名機を数多く生んだデノンが約10年ぶりに開発したモデル。艷やかな光沢仕上げのキャビネットや、アルマイト加工のトーンアーム(注1)など、部位によってマテリアルやフィニッシュを変え、現代のインテリアに溶け込むデザインを実現。

(注1)カートリッジ(針)のバランスを保ち、適切な針圧でレコードの音を正確にトレースする装置。

S字型トーンアームは、1970年代の設計思想に回帰し、ウエイトの調整で針圧を調節するポピュラーなスタティックバランス方式を採用。オートリフトアップ&ストップ機能が付いているので、再生が終了すると自動的にトーンアームが上がり、ターンテーブルの回転も停止する。また、ほこりよけのダストカバーを付属のダストスタンドに立てておくと、レコードジャケットのディスプレイに使える。

スタンダードな「DP-400」に加え、USBメモリー接続機能を搭載した「DP-450USB」もラインナップされる。

動方式はベルトドライブ。回転速度は33- 1/3、4578回転の3種に対応。

デノン
DP-400/DP-450USB
メーカー希望小売価格:58000円(税抜)/販売価格:7万円(税抜)https://www.denon.jp/jp/product/hificomponents/usbdaconverters/dp400
https://www.denon.jp/jp/product/hificomponents/turntablecartridges/dp450usb

Bluetooth内蔵でPC録音も可能なソニー「PS-LX310BT

ソニー ステレオレコードプレーヤー 「PS-LX310BT」

本体にBluetoothトランスミッターを搭載し、アンプを介さず、Bluetooth対応のワイヤレススピーカーやヘッドホンなどでレコードの音源を楽しめるモデル。また、付属のUSBケーブルを直接パソコンにつなぐと、レコードの楽曲を録音することもできる多機能タイプ。

フルオート仕様で、スタートボタンを押すだけでオートスタート、オートリターン、オートストップ。ペアリング済みのBluetooth対応オーディオ再生機器との接続もオートで実行される。

また、レコードのオーディオレベルなどに応じて、出力する音量をLOWMIDHIGHの三段階で調整できるゲインセレクト機能搭載。駆動方式はベルトドライブ(注2)。回転速度は33- 1/345回転。

注2=別々になったモーターとレコードを置く回転盤をベルトで繋いだ方式。ベルトがモーターの振動を吸収するので振動が少なく滑らかな回転が特徴。

ソニー
PS-LX310BT
メーカー希望小売価格:27700円(税抜)
https://www.sony.jp/audio/products/PS-LX310BT/

DJ需要で鍛えられたトルクと回転精度を誇るテクニクス「SL-1500C

テクニクス「SL-1500C

DJ用として圧倒的なシェアを誇るテクニクス・ブランド。その真価を実感できるワンランク上のモデル。レコード盤を乗せるプラッター(回転盤)とモーターを直接接続することで安定した回転を実現する、シングルローター型コアレス・ダイレクトドライブ(注3)を搭載。トーンアームはスタティックバランス方式のS字形ユニバーサル型。トーンアームパイプの素材には軽く、剛性に優れるアルミニウムを採用。

注3=モーターの軸に直接回転盤を取り付けたもの。回転ムラが少なく動作が安定しているのが特徴。

筐体は、ABS(注4)にガラス繊維を配した特殊素材とアルミダイカストシャーシを一体化した2層構造。高剛性と制振性を高いレベルで両立した強靱ボディを実現している。再生が終わると自動的にアームが持ち上がるオートリフトアップ機能も搭載。回転速度は33- 1/34578回転。

注4=合成樹脂の一種。プラスチック材料にアクリロニトリル(A)、ブタジエン(B)、ポリスチレン(S)という物質を化学的に結合することで、耐衝撃性を改良した素材。

テクニクス
SL-1500C
メーカー希望小売価格:10万円(税抜)
http://jp.technics.com/products/1500c/