The Catastrophist『Tortoise』

文/定成寛

2016.02.26

タイトル
Tortoise
アーティスト
The Catastrophist
レーベル
P-VINE
発売日
2016.01.06

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20年以上にもわたるトータスの変化は、そのまま世界的なポストロック・サウンドの変化とも考えられる。1994年のデビュー作はノイズからジャムへの橋渡しとなった。しかしジャム系のサウンドが定着しはじめた98年の名盤『TNT』では、ステレオラブと双璧をなす幻想的なエレクトロニカを実践。早々とその軸足を変えていた。2005年以降のアルバムはより一層ミクスチャが深まったが、同時に若干の混迷も見られた。7年ぶりとなる本作は、良い意味でのカオスに溢れている。メンバーのジョン・マッケンタイアによると1973年のヒット曲「ロック・オン」のストレンジなカバーは「子供の頃、ラジオで何度も耳にしていたことを思い出した」からだそうだが、「At Odds With Logic」には70年代のラウンジ感が、「Hot Coffee」には同時代のソウル感がある。なんと「Yonder Blue」というソウル・バラードまでも収録されている。エクスペリメンタル・サウンドによる70年代の再構築。そんな印象が残った。

トラックリスト

1. The Catastrophist
2. Ox Duke
3. Rock On
4. Gopher Island
5. Shake Hands With Danger
6. The Clearing Fills
7. Gesceap
8. Hot Coffee
9. Yonder Blue
10. Tesseract
11. At Odds With Logic
12. The Mystery Won’t Reveal Itself(To You) *Bonus Track
13. Yonder Blue (Instrumental) *Bonus Track

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