投稿日 : 2020.08.21

【休日の過ごし方】冷えたロゼとキューバ発の無国籍サウンドで、自然な夏を味わう

取材・文/富山英三郎  撮影/高瀬竜弥

ワインショップ・フロー、with musicの写真
【with music #14】─おいしい酒と音楽と─

休日、ゆったりとした気分で音楽を楽しみたい。そこに合わせる素敵な一杯とは? そんな音楽とお酒のマリアージュを楽しむ連載。第14回目は、自然派ワインを専門に取り扱うワインショップであり、素敵な店内には角打ち(店内で飲める)スペースもある『wineshop flow(ワインショップ・フロー)』の深川健光さんにセレクトしていただきました。深川さんはKENKOU名義で活動しているミュージシャンでもあります。

果実味豊かな、バランスのいいロゼ

ル・ジョン・ブラン
ビュル・ローズ 2018

ル・ジョン・ブラン ビュル・ローズ 2018の写真、ワインショップ・フロー

夏の休日をイメージしたとき、真っ先に思い浮かんだのがこのロゼでした。ガス入りを意味する「ビュル(bulle)」の名前が付いていますが、作ってみたらガスが出なかったようでスパークリングではないです(笑)。一般的にロゼというと水っぽかったり、甘すぎたりというイメージがありますが、こちらは骨格がしっかりとありつつも果実味が豊かで、お花のようなニュアンスもある。素直に「美味しいなぁ~」と味わいながら、つい2杯、3杯と進んでしまう飲みやすさとバランスの良さがあります。

「ル・ジョン・ブラン」は、ボルドー市から100kmほど東に向かった内陸地で、ドルドーニュ川上流に位置するベルジュラックにある小規模なワイナリー。添加物を一切加えない完全なナチュールで作られています。お店では3630円で購入できますので、興味のある方は来店してみてください。また、運が良ければ角打ちで飲める日替わりグラスワインになっているかもしれません。

夏の浜辺を感じる極上の無国籍サウンド

ジューサ
『ジューサ』

YUSA『YUSA』noジャケット写真、ジューサのジャケット写真

果実味豊かなロゼに合わせたい音楽、夏の休日に聴きたい音楽、それがジューサ(YUSA)でした。2002年のアルバムということもあり、最近あまり聴いていなかったのですが、久しぶりに聴いたらやっぱり最高でした。夏を感じるキューバやブラジルといった要素がありつつも、全体的にポップで洗練されているので国籍がわからないんですよね。なので、都会のベランダで聴いても違和感がなく心地がいいんです。青空や太陽、海がイメージされる曲から、夕暮れから夜にかけて聴きたい曲まで、こちらもバランスのいいアルバムです。

調べてみると、ジューサはキューバのブエナビスタ地区生まれ。シンガーソングライターであり、マルチインストゥルメンタリストでもあるなど音楽的才能が豊かな女性です。でも、そういう話は抜きにまずは聴いてみて欲しいアルバムです。

変化を感じながら、ひとりゆったりと味わいたい

マリアージュのポイントは「自然な変化」です。というのも、「ビュル・ローズ 2018」を自宅で開けて冷蔵庫に入れっぱなしにしていて。2週間後くらいに飲んでみたら、酸化のニュアンスが混ざって甘みのカドも取れて、奥行きのある玄人好みな味わいに変化していたんです。

ジューサのアルバムも、太陽が降り注ぐビーチや、都会の夕暮れなど、さまざまな変化が感じられる一枚となってます。そういう変化や移り変わりを「波」のように感じながら、ボーッとする休日。それって夏ならではの楽しみだと思うんです。個人的には休日にひとり、このマリアージュをゆったりと味わいたいです。

ワインショップ・フロー、深川健光、KENKOUの写真
深川健光 | Kenkou Fukagawa
日本に自然派ワインを広めた、六本木のビストロ&ワインバー『祥瑞(SHONZUI)』で6年弱働いたのちに独立。2017年12月、ワインが買えるだけでなくお客さまや仲間と語らえるようにと角打ちを併設する『wineshop flow』をオープン。常時約200種類のワインが揃う。ミュージシャンとしても活動しており、ソロ名義のKENKOUのみならず、サポート・ドラマーとしてシュガー・プラントやぺぺ・カリフォルニアのライブやレコーディングにも参加している。

・店舗名/ワインショップ・フロー
・住所/東京都渋谷区西原2-28-3 クローバービル B1
・営業時間/15:00~24:00(月曜~土曜)、15:00~20:00(日曜)
・定休日/不定休
・オフィシャルサイト/https://wineshop-flow.business.site/
・インスタグラム/https://www.instagram.com/wineshop_flow/