投稿日 : 2020.12.28

高橋 悠(KAKULULU店主)が選ぶ2020年のベスト3枚

高橋 悠
KAKULULU 店主
1985年西ドイツ・ボン生まれ。文化学院卒業後、カフェなど飲食店に働きながら、企業などのプロモーション用音源を制作するミュージック・クリエイトの仕事をフリーランスとして始める。2013年、自身の表現の場を持つことを考え始め、長年の夢であったカフェを始めることを決意。築45年の建物をリノベートし、2014年5月東池袋に「KAKULULU」を開店。2020年には「KAKULULU 6.5周年オンライン・フェス」を成功させた。
http://kakululu.com

Meritxell Neddermann
『In The Backyard Of The Castle』

カタルーニャの新星「メリチェイ・ネッデルマン」ソロ・デビュー作。ピアノ弾き語りと思えば、遊び心溢れるヴォコーダーなど全編的に煌びやなサウンド。ディスク2がピアノの間奏を増やしたエクステンテッド・ヴァージョンになり、ピアニストとしても卓越した才能を見せる。


Sam Gendel
『Satin Doll』

正直ここまで化けるとも思わなかった。サム・ゲンデルの「Nonesuch Records」に移籍後、初のアルバムはスタンダード集。lo-fiサウンドにエフェクトされた特徴的なサックス。唯一無二なサウンドを持つミュージシャンに。FESTIVAL de FRUE 2018に「歌手」として観に行って肩透かしを食らったのが今や懐かしい。


君島大空
『縫層』

全ての人がCOVID-19の影響を受けた一年だと思います。カフェを営む自分もその一人でした。店舗休業中に、お店に機材を持ち寄り石若駿のドラムを録り制作した初夏の日々は「火傷の雨」という素晴らしい曲になり、その一曲で自分は救われました。この一枚は、あの日々も無駄ではなかったと思える大切な一枚です。