投稿日 : 2023.12.30

渡辺信一郎 が選ぶ「2023年のベスト」3作品

渡辺信一郎
【特集】あの人が選んだ「2023年のベスト3」

渡辺信一郎
アニメーション監督
目下制作中のオリジナル新作TVシリーズ「ラザロ」が2024年に放映されます。チャド監督をはじめとした映画「ジョン・ウィック」クルーが参加、音楽はカマシ・ワシントン、BONOBO、フローティング・ポインツが担当します。乞うご期待!

2023年は何といってもYMOの 2/3が亡くなったということに尽きるというか、YMOチルドレンの自分はそのショックをずっと引きずってました。
坂本さんが最後に残してくれたアルバム「12」は、アナログシンセ回帰も嬉しく素晴らしい作品ですが、どの曲もレクイエムに聞こえてしまいとても平静には聞けないのでとりあえず別格扱いとして、それ以外のものを。

LAUREL HALO
『ATLAS』

LAUREL HALO『ATLAS』

坂本さんが自分の葬儀のための作ったプレイリストにこの人の前作の曲が入ってて驚きでした。
このアルバムもまるでレクイエムのようで、アンビエントや現代音楽のようでもありつつ
実はそのどちらでもない曖昧模糊とした、ジャケット通り幽霊のような音楽で良いです。


TSTEWART
『ELYSIAN』

TSTEWART『ELYSIAN』

サブスクで偶然耳にしたこのアルバム、生楽器とエレクトロニクスの融合系ですが
すごくエモーショナルで、まるでサントラを聞いてるような感じで持っていかれます。
あとでマシンドラムの別名義と聞いて、こっちの才能があったのかとビックリ。


POLYGONIA & POPP
『CANDID』

POLYGONIA & POPP『CANDID』

アンビエント質感のパーカッションもの、というのが好きで、ELI KESZLERとかJAN SCHULTE
とかと並んで良く聞いてたPOPPが、ダブテクノ系のPOLYGONIAとコラボしたアルバム。
音の質感、テクスチャーが新鮮で良いかんじでした。