投稿日 : 2023.12.30

松本圭祐(Bar Meijiu 店主) が選ぶ「2023年のベスト」3作品

松本圭祐_Bar Meijiu 店主
【特集】あの人が選んだ「2023年のベスト3」

松本圭祐
Bar Meijiu 店主
2010年、飯田橋にBar Meijiu を開店。オープン当初から禁煙のバーとして営業し、オリジナルカクテルやノンアルコールカクテルを提供。音楽はジャズを中心に幅広いジャンルのレコードを揃え、ヴィンテージオーディオで再生。

Anja Lauvdal
『Farewell to Faraway Friends (Wurlitzer Improvisations 2021-23)』

Anja Lauvdal『Farewell to Faraway Friends (Wurlitzer Improvisations 2021-23)』

ノルウェーのジャズピアニストAnja Lauvdalによる電子ピアノウーリッツァーの即興演奏を収めたアルバム。録音は部屋に置かれた二本のマイクのみ、オーバーダブも編集もないミニマルでピュアなサウンドは、ウーリッツァー特有の揺らぎのある音色をそのままに、Lauvdalの温かみのある親密な演奏を聴かせてくれる。


Thomas Encho
『A Modernsongbook』

Thomas Encho『A Modernsongbook』

フランスのジャズピアニストThomas EnchoとベーシストStephene Kereckiによるデュオアルバム。
シューマンのトロイメライからはじまり、流れるようにトラディショナルのダニーボーイ、キャロルキングのナチュラルウーマンとジャンルも時代も違うメドレーをまるで組曲のように華麗に繋げてしまうThomas Enchoのピアノの美しさに驚かされる。


Elina Duni
『A Time to Remember』

Elina Duni『A Time to Remember』

ECMからリリースされたアルメニア出身のシンガーElina Duniの新作は、ギターのRob Luft、フリューゲルホーンのMatthiew Michel、ピアノとドラムのFred Thomasによるカルテット編成。
選曲はタイトルの通り“時間”をテーマに、オリジナル曲を中心に、アルバニア、コソボの伝統曲から古いミュージュカル曲、チャーリーヘイデンの名曲“First song”まで時代もエスニシティも越えて、美しいアンサンブルと共に歌いあげている。