巨匠オーソン・ウェルズ未完の映画『風の向こう側』の音楽をミシェル・ルグランが担当

2018.04.03

1985年にこの世去った映画監督オーソン・ウェルズの未完の遺作『The Other Side of the Wind(風の向こう側)』。その音楽を、映画音楽界の巨匠、仏ピアニスト/作曲家のミシェル・ルグランが手がけたことが分かった。

1970年代に制作が開始された同作だが、度重なる資金難とトラブルに見舞われ、完成に至らないまま監督のウェルズは死去。ウェルズの死後も、何度も“完成や公開”が試みられては頓挫していた同作だが、米国動画配信サービス大手「Netflix」の協力により、いよいよ完成目前と見られている。

内容は、再起をかけた老映画監督がハリウッドの悪習と戦いながら傑作をつくりあげるというもので、ウェルズの半自伝的作品にもなっている。

ルグランがウェルズ作品の音楽を担当するのは1973年発表の映画『オーソン・ウェルズのフェイク(原題:F for Fake)』以来のこと。

米『Variety』誌のレポートによれば、ルグランは昨年12月より極秘で同サウンドトラック制作に着手しており、3月初頭にはベルギーでオーケストラの録音を、フランス・パリではジャズ・アンサンブルのレコーディングをおこなっていたという。

また、同誌のインタビューに答えたルグランは、ジャズをベースに進められたという同サントラについて「60年間の映画音楽制作の中で最もエキサイティングで繊細なスコアになった」と語っている。

『The Other Side of the Wind(風の向こう側)』映像一部