青野賢一(ビームス創造研究所クリエイティブディレクター/文筆家)が選ぶ “2018下半期”ベストディスク

2018.12.24

あの人が選ぶ“2018下半期”ベストディスク

青野賢一
[ビームス創造研究所クリエイティブディレクター/文筆家]
-PROFILE-
社外のクライアントワークに従事する「ビームス創造研究所」のクリエイティブディレクター。音楽部門「BEAMS RECORDS」のディレクターも兼務している。また音楽、映画、文学、美術などを論ずる文筆家として、雑誌『CREA』や『ミセス』などに連載を持つ。1987年よりDJ活動を開始し、現在は青山zero「SUNDAY DISCO SESSION 日曜日が待ち遠しい!」(奇数月第一日曜日 w/山崎真央、最高の夏、水原佑果)などでレギュラーを務めている。

青野賢一が選んだ3枚

1.
高橋ユキヒロ
『Saravah Saravah!』

ソロ・デビュー40周年を記念して、デビュー作『Saravah!』のボーカルを新録、ミックスとマスタリングを新たに施した高橋ユキヒロさん(あえてカタカナ)の”新譜”。オリジナルよりも若々しいボーカルと、凄腕ミュージシャンたちの当時の演奏とが時空を超えて響きあう。リマスターで低音の速度が向上し、今の音になった。

2.
Mocky
『A Day At United』

ミゲル・アトウッド・ファーガソン、ジョーイ・ドーシックらが参加したモッキーの最新アルバムは、彼ならではのウォームなムードが漂う、シネマティックでイマジネーション豊かな一枚。全篇、耳に心地よい響きと音のバランスだが、よく聴き込むとマッドな音が背後に蠢いていたりするから面白い。長い付き合いになりそうだ。

3.
Leifur James
『A Louder Silence』

近年活発な動きをみせ、良質な作品も多く発表されているサウスロンドンのジャズシーンだが、やや食傷気味なのもまた事実。そんな中で、このレイファー・ジェームズのデビュー作はぶっちぎりに良かった。ニコラス・ジャー的なズブズブ沈み込む感じと、ジャズのエモーションが融合しながら、静かにアツい音楽を披露している。

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