山本勇樹(Quiet Corner / bar buenos aires)が選ぶ “2018下半期”ベストディスク

2018.12.24

あの人が選ぶ“2018下半期”ベストディスク

山本勇樹
[Quiet Corner / bar buenos aires]
-PROFILE-
HMV本部にて商品バイイングを担当する傍ら、ラジオやUSENの選曲、数多くのライナー・ノーツや雑誌への寄稿を行い、2014年にはシンコーミュージックからディスクガイド本『クワイエット・コーナー~心を静める音楽集』を刊行。過去に文具ブランドのデルフォニックスや、洋服ブランドのニシカとコラボレーションを実現。また友人の吉本宏と共にbar buenos airesの活動も行い、コンピレーションCDやアーティスト作品を手掛ける。2016年にはモントルージャズ・フェスティバル50周年の公式リポートを担当した。

山本勇樹が選んだ3枚

1.
Sam Wilkes
『Wilkes』

LA出身の若き才能。ギタリスト~サックス奏者のサム・ゲンデルとの共作も素晴らしかったが、このソロ作では、カルロス・ニーニョ~ビルド・アン・アーク~カマシ・ワシントン的なスピリチュアル・ジャズの感性が全編にわたり散りばめられている。サイケデリックな音像も絶品で、アナログ盤での再生をおすすめしたい。

2.
Sandro Perri
『In Another Life』

充実のトロント・インディー・シーンの中心人物サンドロ・ペリは、過去何枚も作品を残しているが今作が間違いなく最高傑作だった。全4曲24分というコンパクトな内容ながら、フォーク~ジャズのフォーマットを自由に往来しながら見事にまとめ上げている。どこかサン・ラーやアーサー・ラッセルような宇宙的なサウンドも感じられる。

3.
Rubel
『Casas』

ここ数年のブラジル音楽が本当に面白い。サブスクリプション以降の次世代の感性が溢れている。このフーベルもそうだ。ヒップホップやアンビエントのエッセンスが香る、あたらしいMPB。唯一無二でありながら、まるで60年代のソフトロックのようなポップセンスも兼ね備えて非常にスマートなスタイルにも共感できた。

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