中村 智昭(MUSICAÄNOSSA / Bar Music)が選ぶ “2018下半期”ベストディスク

2018.12.24

あの人が選ぶ“2018下半期”ベストディスク

中村 智昭
[MUSICAÄNOSSA / Bar Music]
-PROFILE-
1977年広島生まれ。DJ/選曲家として「ムジカノッサ」を主宰、渋谷「バー・ミュージック」店主。ユニバーサル/ビクター/インパートメント/キング/コアポート/ディスクユニオンより複数枚のコンピレイションCDをリリース、ディスク・ガイドの企画・監修も手掛けると共にUSENやFM各局にも選曲を提供。ジョン・コルトレーンのトリビュート・コ ンピレイション『Dear J.C.』(ユニバーサル)、ベニー・シングス『The Best Of Benny Sings』(ビクター)のライナーノーツや、「Latina」誌、HMV発行の「Quiet Corner」、リットーミュージック「Jazz Next Standerd」シリーズへの寄稿など。CALMベスト・アルバム『Mellowdies for Memories』(ラストラム)の選曲とその解説も担当している。また、渋谷「カフェ・アプレミディ」にて1999年のオープンから2009年までの10年間店長も務めた。2010年渋谷に「バー・ミュージック」をオープン。2013年にはレーベル「ムジカノッサ・グリプス」をスタート。近年はスモール・サークル・オブ・フレンズ/STUDIO75とのコラボレーションも活発化、好評を博している。最新作は晩年のテリー・キャリアーのCDオンリー音源から厳選し世界初ヴァイナル化した『Tokyo Moon』。
http://www.musicaanossa.com/

中村 智昭が選んだ3枚

1.
Neneh Cherry
『Broken Politics』

伝説的なジャズ・トランペッター、ドン・チェリーの娘であるという事実すらも霞んでしまうほどに、ネナ・チェリーの存在感は圧倒的だ。マッシヴ・アタックの3D との共作<Kong>が話題ではあるが、それ以上に素晴らしいとも思えるトラックがこれでもかと並ぶ。フォー・テットことキーラン・ヘブデンのプロデュースが光る。

2.
Tunng
『Songs You Make At Night』

2000年代にあった「フォークトロニカ」という潮流の中心にいたグループの最新作。オリジナル・メンバーのサム・ジェンダースが11年ぶりに復帰したことで、緩やかに失われつつあったソングライティング力が完全復活した。この中毒性の高いメロディーと緻密に構築されるビートとリズム、あらぬ方向へと突如歪むような世界観が彼らの真骨頂。

3.
Odeo
『White Crow』

カナダ人の父と日本人の母を持ち、モデルとしても活躍するジュリア・ショートゥリードの歌とギター。わずかな狂気を含ませながらも端正に整えられた本7インチEPの完成度は、すでに世界基準に達している。リリースはジャズ・ブラザーズのYAMA a.k.a.SAHIBによるレーベル「Hot Buttered Record」より。シーンにおけるミューズ誕生の刹那に、いま僕たちは立ち会っている。

 

お知らせ
シリーズ6作目となるコンピレーションCD+7”EP『Bar Music 2018』発売中!


『Bar Music 2018』
(Melodies in A Dream Selection)
カクテル、ワイン、コーヒーにあたたかな光の灯る間接照明、そして壁を埋め尽くすレコード。渋谷の一角で音楽ファンのオアシスとして知られる「バー・ミュージック」の店主・中村智昭によるレーベル「ムジカノッサ・グリプス」より、2018を冠した最新盤がついにリリース! 天上から零れ落ちるようなハングドラムの音色、歌心に溢れたフォーク+エレクトロニカのネクストレヴェル、浮遊するチリ/アルゼンチン産ポップ・バレアリカ、注目のポーランド~イスラエルの新世代東欧ジャズ、そしてサイモン&ガーファンクル<明日に架ける橋>の慈しむようなカヴァー……。夢中へと誘う、美しき旋律の峰々──静かに胸が震える至極の楽曲群をひとつの物語とすべく組み上げられる、感動のコンピレイション・シリーズ第六集。

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