【あの人が選ぶ“2018上半期”ベストディスク】ピーター・バラカン

2018.07.13

PROFILE●ピーター・バラカン
1951年8月20日ロンドン生まれ。ロンドン大学日本語学科卒業後、74年に来日。シンコー・ミュージック国際部入社、著作権関係の仕事に従事する。80年、同退社後、執筆活動やラジオ番組への出演などを開始。また80年から86年までイエロー・マジック・オーケストラ、のちに個々のメンバーの海外コーディネーションを担当。 84年、TBS-TVのミュージック・ヴィデオ番組『ザ・ポッパーズMTV』の司会を担当。88年、TBS-TV『CBSドキュメント』(アメリカCBS制作番組60 Minutesを主な素材とする、社会問題を扱ったドキュメンタリー番組)の司会を担当。2010年、TBS系列のニュース専門チャンネル『ニュースバード』に移籍し、番組名も『CBS 60ミニッツ』に変更。2014年3月まで司会を務める。 現在も放送番組の制作、出演のほか、執筆や音楽フェスティバルの監修なども手がける。
http://peterbarakan.net/

ピーター・バラカンが選んだ3枚

最近ベストを選ぶことが段々億劫になってきたので、今年のこれまで聞いた中で色々な意味で気になったライヴ盤をご紹介します。

Jerry Garcia Band『GarciaLive Volume Ten: May 20th, 1990 Hilo Civic Auditorium』

1986年の糖尿病発作による昏睡状態から奇跡的に復帰したジェリー・ガルシアは、時々ハワイでスクーバ・ダイヴィングをするようになり、元気を取り戻していました。ハワイならではのゆったりした空気がこの公民館のライヴに溢れています。あの唯一無二のギターがモータウンやレゲェやボブ・ディランの有名曲などで光ります。

 

Randy Weston African Rhythms『Solo Piano – Sound』

どうやらスイスのモントルー・ジャズ・フェスティヴァルでピアノの調律を確認して欲しいと頼まれたランディ・ウェストンが、思いつくままに様々な曲を即興的に弾き続けました。その2001年の録音はつい最近本人の自主制作の形で発表されましたが、アフリカとのつながりを昔から意識してきた彼の独自の響きをアンビエント的に楽しむのに絶好の作品です。

 

Miles Davis & John Coltrane『The Final Tour (The Bootleg Series, Vol. 6)』

マイルズのバンドから独立したつもりのコルトレインが無理やり付き合わされた1960年のヨーロッパ・ツアーの模様です。オーソドックスなサウンドの中で一人だけ前衛に走り出していることが当時の聴衆にかなり戸惑いを感じさせたようですし、確かにちぐはぐなところもありますが、時代の転換点の記録として非常に面白いです。

 


PICKUP EVENTオススメのイベント