2015.12.25

大島忠智(IDEE バイヤー)|2015 Best Disk Review -あの人が選ぶ3枚-

大島忠智(IDEE バイヤー)
インテリアブランド「IDEE」バイヤー。Webマガジン『LIFECYCLING』の企画や音楽レーベル、IDEE Recordsも担当。

 

普段からお店のBGMを選曲していることもあり、自宅でも自然とインテリアや空間に馴染む音楽を好んで聴いた一年でした。そんななか、2015年にもっとも印象に残った一枚は、アメリカのシンガー・ソングライター、スフィアン・スティーブンスがセルフ・プロデュースでリリースしたアルバム『Carrie & Lowell』。繊細で透明感のある歌声と温もりのあるフォーキーなサウンドは、選曲から自宅でのリスニングまで繰り返し聴いた作品でした。

 

  • Sufjan Stevens
    Carrie & Lowell

    アメリカのシンガー・ソングライター、スフィアン・スティーブンスが久しぶりにフォーキーなサウンドに回帰した傑作。家族の愛や死をテーマにしながら、サウンドは切なくもどこか優しくて温かみのある、珠玉の一枚。私はこのアルバムをいつもアナログレコードで聴いていますが、ノイズや曲間の無音を含め、より一層愛着が湧く作品です。

     

  • Dani & Debora Gurgel Quarteto
    Garra

    今年唯一ライブを観ることができたサンパウロを拠点に世界的に活動するグループ、ダニ & デボラ・グルジェル・クアルテート。ボーカルのダニとピアノを担当し、ダニの母親でもあるデボラが中心となりバンドを結成。ブラジルのリズムとジャズをミックスした圧倒的なグルーヴとライブパフォーマンス、そして洗練されたアレンジは、聴いていて本当に気持ちの良いアルバム。

     

  • Celso Fonseca
    Like Nice

    ブラジルを代表するシンガー・ソングライターのひとり、セルソ・フォンセカがマルコス・ヴァリ、カルロス・リラなど、ボサ・ノヴァのレジェンドたちを共作者に迎え、4年ぶりに録音したエレガントなネオ・ボサ・ノヴァ。美しいストリングス、どこか儚げなセルソのボーカルによって、メロウでロマンティックな彼の世界観を存分に堪能できるアルバム。